日誌

2021年7月の記事一覧

全員浮いた~プールファイナル第一弾~

 本日2校時に、白河地区着衣泳研究会の3名の方々を講師に迎え、服を着た状態で水に入り、浮いて救助を待つ訓練を行いました。今年は、外部の先生をお呼びして、全校生で実施しました。

 講師の先生は、さすがプロ。分かりやすく納得がいく説明をしてくださいました。まずは、水の中での歩きにくさ、浮きやすさを体験したしました。その後、背浮きの技術を学びました。声を出すと沈んでしまうことや手を上げても沈んでしまうことを実演していただくと、子どもたちは、思わず息を飲んでしまいました。だから、息を肺にいっぱいためて黙って背浮きしながら救助を待つ「ういてまて」が大事なのだと分かったようです。

 週末は、県内の水難事故のニュースが2件発生しました。37歳男性が海で、15歳高校1年生が川で命を落としました。夏休み中、くれぐれも子どもたちだけで水遊びをすことのないよう、学校・家庭・地域で呼びかけてまいりましょう。

  夏休み明け、8月27日(金)には、プールファイナル第二弾が待ってます!

 

出前講座~防災教育~

 7月16日放課後(学級懇談会中)、防災教育出前講座を行いました。県南建設事務所員、防災ボランティアの方々にご指導いただき、自然災害の恐ろしさ、身近な危険箇所や普段の心構えについて学ぶことができました。

 土砂災害についてDVDを鑑賞して学んだり、ミニ模型で土石流と急傾斜地崩壊の実験をしたりと、専門性の高いご指導をいただくことができました。

 もうすぐ、夏休み。万が一への備えを怠らず、事故のない安全な生活を送ってほしいと思います。

授業参観

 7月16日(金)5校時は、1学期最後の授業参観でした。多くの保護者の皆様にご参観いただき、子どもたちも大はりきりでした。親子でのふれあいのシーンも多く盛り込まれていて、幸せを感じる授業参観日でした。

 

 

防災訓練

 業間に防災訓練を行いました。大雨により校庭脇の山林の土砂災害が予想されるので避難するという想定でした。

 子どもたちには次のように話しました。

「みなさん知っていましたか。私たちの学校を含めたこの地域一帯は、土砂災害警戒区域です。土砂災害と聞くと、熱海で起こったあの恐ろしい土石流を思い出します。大量の土砂や岩石が水と一緒に高速で流れ下りる現象で、昔は「山津波(やまつなみ)」とも言われていました。近年は、雨の降り方が以前と全く違い、短い時間に大量に降る激しい振り方になったため、土砂災害が起こらなかったところでも起こるようになってきました。防災にとって『安心』が一番危ない、一人ひとり適度な『危機感』をもつことが必要です。建物の中だから大丈夫ということはないのです。だから、テレビやラジオの情報をしっかりと聞いて、大人と一緒に適切な判断をして、避難するようにしましょう。
 夏休み中、夕立などの大雨が降ることが多くあるはずですから、避難場所や避難の仕方、お家の人との連絡の取り方など、それぞれのお家とルール作りするなどして確認しておいてください。これは、夏休みに入る前の校長先生からの宿題です。」

 

 

4回目となる学校応援団訪問

 今回で4回目。外部の方の学校訪問です。

 今日は、白河市教育委員会教育長訪問。教育長様、教育部長様、教育課長様、主幹様の4名のご来校でした。

 4校時の授業を参観していただいたのですが、子どもたちの落ち着いた学習態度、授業に集中し本気で学んでいる学習意欲について、お褒めの言葉をいただきました。また、手前味噌ですが、本校教職員のチームワークのよさやそれを象徴するTシャツについてもお褒めの言葉をいただきました。さらには、「プールファイナル、畑ファイナル、ロードレースファイナル・・・いいですね。楽しみですね。閉校に向けての準備を応援します」とのお言葉・・・。

 やった、やった、やったあ!

 どんどん信夫二小を応援してくださる方が増えています。千客万来!学校も校長室も、いつでもお客様大歓迎です。

 

オリンピックと同じねらいで!

 今日は、校内水泳記録会。全校生・全職員が集結し、心を一つにして取り組みました。想い出に残る記録会となりました。

 7月21日(水)からスタートする東京オリンピックの目的は、主に3つと言われています。
 まず、1つめは、スポーツを通じて心と体を向上させること。
 次に、2つめは、文化や国など様々な違いを乗り超えて、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、互いを理解しあうこと。
 そして、最後の3つめは、平和でより良い世界にすること。

 そこで、本校の水泳記録会の目標もこれらをならって3つとし、子どもたちに次のように話しました。
 「1つめ、みんなの心と体を成長させましょう。昨日までの自分よりちょっとだけ成長するように、ちょっとだけ苦しくでも踏ん張りましょう。そうして、自分を伸ばしましょう。2つめ、1人1人の違いを認め、自分の成長やその人の成長を大切にしましょう。人と比べる必要はありません。ライバルは昨日の自分です。自分と友達を大切にしましょう。3つめ、信夫二小がよりよい学校になるように、みんなで応援し合いましょう。みんなのそのような姿を楽しみにしています。」

 子どもたちは、これらの目標を見事に達成できました。全力で競技に臨み、全力で応援する姿に心打たれました。

シンクタンク

 昨夜、18:30より信夫第二小学校閉校記念事業第3回実行委員会が行われました。

 実行委員長の小松盛義様の「子どもたちのためにファイナル行事を盛り上げていきましょう」という心強いエールから話し合いが進められました。本当にありがたいことです。

 昨日は、「プールファイナル」「畑ファイナル」「ロードレースファイナル」の実施計画についての話し合いでした。はっきり言ってすごいです!地域の皆さんと学校が一体となって取り組むファイナル行事となりそうです。

 詳細については、学校だより「きらら」でお知らせいたします。

元気に活動するためにはどんな朝ご飯を食べたらよいかな?

 今日は、6年生の3小合同交流授業でした。家庭科室にある6つの調理台をうまく使って、3小の子どもたちを6つのグループに分け、グループ活動で学習が進められていました。まとめ役、発表役、板書役など、その場で役割分担を相談しながらグループの考えを話し合う学習でした。45分間があっという間に感じられるくらいたっぷり交流することができていました。

 授業開始時刻に遅れてしまったのですが、家庭科室に入ったときの空気感が和やかで活気がありましたし、子どもたちの目がきらきらしていましたので、よい授業であることがすぐに伝わってきました。

 朝ご飯の効果を知り、献立を考えた子どもたち。栄養バランスが抜群によい献立でしたが、「鶏の竜田揚げ」「混ぜご飯」など、朝にしてはヘビーだったり、調理に手間がかかるメニューだったり・・・。自分たちの好きなメニューを優先してしまったのですね。授業者に、そこを指摘されてやっと、「朝ご飯だった」と思い出したようです。なんとも微笑ましい表情でした。

 グループ学習で、積極的にメンバーに話しかけることができる子もいますが、それが難しい子もいます。慣れるまでに時間がかかる子もいます。しかし、今日は、そんな個性を理解し合い、グループで一つの考えをまとめるために自分にできることを精一杯やろうとしたことが、最大の学びだったと思いました。

 いいぞ、いいぞ、3小合同交流学習!!

 

校長の話(読み聞かせ後)

みなさんは、この物語を聴いてどんなことを感じましたか?
校長先生が思ったこと3つを伝えます。

みなさんのまわりに、「わたしのいもうと」は、いませんか?
一人で悩んでいる子はいませんか?
一人で苦しんでいる子はいませんか?
みんなは、「決して友達を一人にしてはいけない」し、みんなは、「一人ではありません。」
相談したり、話を聴いたりしてあげてください。

2つめです。
先日、ひまわり学級のみんながジャガイモの収穫をしました。
200個以上のジャガイモがとれてびっくり。
さらにびっくりするのは、一つも同じものがないこと。
「みんなちがって、みんないい」
人もそう。
得意なこと、不得意なことは、一人一人違う。
それが個性。
みんなが同じ顔、同じ声、同じ考えだったら・・・。
同じものが好きで、同じものが嫌いで、いつも同じタイミングで同じ行動をしていたらと考えて見てください。
ぞっとします。
わたしのいもうとは、言葉の発音が違うといじめられました。
違ったらいけませんか? 
地域によって違う方言がありますよね。
跳び箱が跳べなくていじめられました。
いけませんか? 
誰にでも苦手なことはありますよね。
人間だもん「みんなちがったほうがいい」んです。

3つめです。
何気なく言ったことが、友達に嫌な思いをさせてしまったことありませんか?
いつも言ってたことが、実は友達を傷つけていた、そんなことありませんか?
相手の人の気持ちを考えるって難しいですよね。
想像力が必要です。
想像力を鍛えましょう。自分が話しているとき、相手はどんな気持ちなのか、相手をしっかりと見て確認しましょう。
顔の表情や言葉や動きに、人の気持ちは表れるのものです。
自分がよいと思ったことが、周りのみんなも同じようによいと思うとは限りません。

自分だけが気持ちよく生活するのではなくで、お互いに気持ちよく生活するには、相手をよく見る、そして、相手の気持ちを想像することが大切です。
それでも、やっぱり相手の人の気持ちを考えるって難しい・・・。
だから、まず、こんなふうに気を付ければいいのです。
「自分がされていやなことは、しない、言わない」
「集団生活では、自分だけが得になることばかりしない」
今日のこの話を聴いて皆さんはどんなことを思ったり感じたりしましたか。
ぜひ、学級で話し合ってみてください。

全校集会読み聞かせ

「わたしのいもうと」 松谷みよこ 作
この子は
わたしの いもうと
むこうを むいたまま
ふりむいて くれないのです
いもうとのはなし
きいてください

いまから 七年まえ
わたしたちは この町に
ひっこしてきました
トラックに のせてもらって
ふざけたり はしゃいだり
アイスキャンディを なめたりしながら
いもうとは 小学校四年生でした

けれど てんこうした学校で
あの おそろしい いじめが
はじまりました
ことばが おかしいと わらわれ
とびばこが できないと いじめられ
クラスの はじさらしと ののしられ

くさい ぶたと いわれ
― ちっとも きたない子じゃないのに
いもうとが きゅうしょくを くばると
うけとってくれないというのです・・・・・

とうとう だれひとり
口をきいてくれなくなりました
ひと月たち
ふた月たち
えんそくに いったときも
いもうとは ひとりぼっちでした
やがて いもうとは
学校へ いかなくなりました

ごはんも たべず
口も きかず
いもうとは だまって どこかをみつめ
おいしゃさんの手も ふりはらうのです
でも そのとき
いもうとの からだに
つねられた あざが たくさんあるのが
わかったのです

いもうとは やせおとろえ
このままでは いのちがもたないと
いわれました
かあさんが ひっしで
かたくむすんだ くちびるに
スープを ながしこみ
だきしめて だきしめて
いっしょに ねむり
子もりうたを うたって

ようやく いもうとは
いのちを とりとめました
そして
まい日が ゆっくりと ながれ

いじめた子たちは
中学生になって
セーラーふくで かよいます
ふざけっこしながら
かばんを ふりまわしながら

でも いもうとは
ずうっと へやにとじこもって
本も よみません
おんがくも ききません
だまって どこかを 見ているのです
ふりむいても くれないのです

 (略)

最後にわたしのいもうとは、こんな手紙を残しています。
わたしを いじめたひとたちは
もうわたしを
わすれて しまった でしょうね
あそびたかったのに
べんきょう したかったのに