表郷小学校

表っ子NEWS

ちょっとうれしい話

 昨日、表郷にお住まいの地域の方から、学校に電話がありました。Oさんと名乗られたその方は、次のような話をされました。

「毎朝、表郷から会社に通勤している途中で、登校中の子どもたちの集団に会うんです。その登校班の子どもたちは、班長さんの男の子を先頭に並んでいて、道路を横断する時、班長さんが安全旗を出して、道路を横断し終わると、その班長さんと、最後に渡る女の子が、停まっている車の方に深々と頭を下げて、あいさつしていくんです。その姿が本当にすばらしいあいさつで、仕事でいろいろなことがあって気分が落ち込んでいても、いつも元気をもらって、とてもすがすがしい気持ちになるんです。こういう姿を、下の子どもたちも見ているので、これからもずっと続いてほしいなあと思っています。とてもうれしくなって、学校にお伝えしようと思って、電話しました。」
 電話口で、このOさんは、本当にうれしそうにお話してくださいました。それを聞いている私まで、とてもうれしくなりました。それで、電話が終わった後、すぐに職員室に行って、そこにいた先生方に伝えました。先生方もみんな、とてもうれしそうにしていました。すると、しばらくして、ある先生が、保護者の方に電話連絡をしていて、偶然にも、このOさんの話が出たことを教えてくれました。その連絡をした保護者さんがお勤めの会社に、先ほどのOさんが同じくお勤めだったそうです。それで、日中、会社で、Oさんがこの保護者さんに、子どもたちのあいさつのすばらしさを話されたそうです。とてもうれしそうに話されていたので、聞いていた保護者さんが、「学校に是非、連絡して伝えた方がいいよ」と言ってくださったそうです。それで、Oさんが学校に電話をしてくださったことがわかりました。
 この一連の出来事が、すべてつながった時、(表郷って、すてきだなあ)と思いました。子どもたちのよい行動をほめてくださる地域の方がいて、それを共感して受け止めてくださる保護者の方がいて、そして、そういう子どもの姿をうれしく感じる先生方がいる。そして、それらの中心に、子どもたちがいるわけです。まさに、表郷の子どもたちが、地域と家庭と学校の中で、健やかに育っていることが実感でき、私も本当に清々しい気持ちになりました。前にも書きましたが、他にも、登校中、道路に散乱していたプラスチック片を、みんなで片付けてくれた班がありました。曲がろうとしている車に道を譲る班もありました。昇降口で最後の「解散」をしっかりと行っている班もたくさんあります。そういう上級生の子どもたちを中心にして、頑張っている表郷の子どもたちの姿が、どんどん広がっていくといいなあと思っています。

給食でガ○ガ○君!

 今日の給食は、4年2組の希望献立。メインはおろしソースのハンバーグでしたが、デザートには、なんと、あのかき氷のバーがカップに入って出ました。今日も暑かったので、とてもおいしくいただきました。

AED講習会

 白河消防署表郷分署の方々に教えていただき、先生方で、AED講習会を行いました。もし、心肺停止状態の人を発見したら、どのように対応すればよいか、実習しました。また、実習で使ったAEDと学校にあるAEDの違いについても、教えていただきました。

 

ビャッコイの話

 5年生は、総合学習で、表郷の文化財について調べています。今日は、講師の方においで頂き、ビャッコイについて、詳しく話を聞きました。この後、実際にビャッコイや常在院など、見学して回る「表郷探検」を実施する予定です。

校内学校保健委員会

 養護教諭の先生を講師に、先生方で研修をしました。テーマは、「コンプリメントで幸せな学級づくり」。お互いに、自分を見つめ、相手に伝え、肯定的な言葉かけをし合い、前向きなエネルギーをたくさん頂いた研修でした。

今年度はじめての授業参観

 4月の授業参観が中止となりましたので、今回が初めての授業参観でした。保護者の皆様には、前半と後半に分かれて参観していただきました。子どもたちは、学校で頑張っている様子を、しっかりとお家の方々に見て頂こうと、はりきっていました。保護者の皆様には、お忙しい中、参観頂き、ありがとうございました。

食堂給食

 今週から、5年生が食堂で給食を食べています。準備から食べ終わるまで、上手に黙食に取り組んでいます。

防犯教室 ~不審者は男性とは限らない・・・~

 今日は、防犯教室を行いました。学校に不審者が来たという設定でしたが、今日の不審者は女性でした。対応する先生方も、ちょっといつもと違っていて、対応が難しそうでしたが、なんとか取り押さえ、通報してやってきた警察に引き渡しました。全体会では、不審者に対して気をつけることを、白河警察署と表郷駐在所の方々にお話し頂きました。

 学校では、警察署の指導により、子どもたちや先生方に用事がある場合、必ず職員玄関より事務室に声をかけて頂くことになります。どうぞよろしくお願い致します。

表っ子チャレラン

 チャレランとは、チャレンジランキングの略で、ゲームをして、順位を競うものです。今日は、6年生がたくさんゲームコーナーを担当して、そこに、5年生に引率された縦割り班が遊びに行きました。ゲームもとても工夫されていて、みんなで楽しい時間を過ごすことができました。

シュン(旬)です!

 今日の給食のメインは、豚丼でした。そして、その隣の皿には、まさに今が旬、サクランボがつきました。とっても甘いサクランボでした。

看護出前講座(5年)

 実際の病院の看護師の方においで頂き、病院や看護師の仕事について、お話を聞きました。なかなか知ることがない病院の中をスライドで紹介してくださり、詳しく知ることができました。また、自分の心音や呼吸音など、実際の聴診器で聞いてみると、自分の体の内部で、ちゃんと臓器が動いていることを実感できました。そして、お家の人が病院で働いている子どもたちには、親がどんな仕事をしているのか知る機会になりました。

 

戊辰に学ぶ

 白河市の「白河市歴史・文化再発見事業」の一環で、6年生が「戊辰に学ぶ」授業を行いました。教育委員会の講師の先生から、白河口の戦いや仁の心について、お話を聞きました。さらに、秋に修学旅行で行く会津若松との関係についても教えて頂きました。今後、6年生は、白河探検や修学旅行を通して、さらに、白河について学んでいきます。

健気(けなげ)に頑張る子どもたち

 6月に入って、2週目になりました。早いもので、4月にスタートした1学期も、2ヶ月が過ぎ、残り2ヶ月。しかし、日数で言うと、残り30日となりました。(6/8~7/20まで)

 4月下旬からずっと続いていた、コロナの陽性者も、5月下旬には落ち着いて、5月28日には、延期していた運動会を実施することができました。そして、6月から白河市教育委員会のコロナ対応の変更があり、今までのように陽性者が一人確認、即学級閉鎖ではなくなり、今後の教育活動は、今までの感染予防対策を講じていくことで、ある程度、計画的に実施することができそうな見通しです。

 さて、運動会の際には、子どもたちへの応援、そして、ボランティアでの会場準備や片付け等、保護者の皆様には大変お世話になりました。駐車場に関しても、車の移動の連絡が入ったのは一件だけでした。皆様が決まりを守って、駐車にもご協力頂いたお陰です。また、観戦マナーも大変よろしく、小さいお子様が走り回ることもなく、安全に運動会を実施できました。さらには、交代で応援エリアを譲り合っての応援にも、スムーズにご移動をいただき、会場にお越しの皆様がお子さんの頑張りの様子を応援できたことと思います。本当にありがとうございました。

 運動会の子どもたちの様子を見て、私は、(なんて健気な子どもたちなんだろう)と思いました。徒競走では、例え、一番後ろになったとしても、途中で転倒したとしても、最後まで止まることなく、ゴールを目指して走る姿がありました。団体競技でも、接戦になって最後の最後までどうなるか分からない競技もある中、もう途中で勝敗が決まってしまっても、最後まで投げ出さず、頑張る姿が見られました。

「最後まで、頑張る」という健気さ。表郷の子どもたちの素敵なところだと、再確認しました。ある保護者の方が、頑張ったお子さんに対して「家でうんと褒めます。」とおっしゃっていたのが、印象的でした。1年生にとっては、小学校初めての運動会、6年生にとっては、小学校最後の運動会。でも、2年生から5年生にとっても、それぞれの学年で行う運動会という意味では、全員にとって、令和4年度の最初で最後の運動会でした。ですから、多くの方々のご協力の下、今年の運動会がやれたことは、本当によかったなあ、と思っています。

租税教室(6年)

白河関税会の皆様においで頂き、6年生が租税教室を行いました。税の種類や役割を学びました。自分たちが6年間の小学校生活をするのに、1億円かかるのにはびっくり。さらに、1億円のレプリカを持ってみて、その重さも実感しました。

プール開き

 久し振りに全校生が体育館に集まり、プール開きを行いました。水泳学習は、命を守る学習です。体育の先生より、プールのやくそく「かぶとむし」の話がありました。その後、代表児童により、誓いの言葉ありました。みんなで約束を守って、安全に楽しく水泳学習を行います。

教育実習が終わりました。

 4週間の教育実習が終わりました。最後は、お世話になった子どもたちと涙のお別れ。6年生の子どもたちが、サプライズでお別れ会を開いてくれました。この4週間で、しっかりと子どもたちとつながった瞬間でした。先輩として、夢に向かって頑張る姿、子どもたちへの最高のプレゼントでした。お世話になりました。ありがとうございました。

2年生、町探検

 2年生の子どもたちが、町探検に出かけました。学校周辺には、どんな建物があって、どういう場所があるのか、何回に分けて、探検していきます。

交通安全鼓笛パレード

 運動会では披露できませんでした鼓笛の演奏を、今回、交通安全鼓笛パレードで、披露することができました。沿道には多くの保護者の皆様、地域の皆様においで頂き、子どもたちは、はりきって演奏することができました。

運動会、応援ありがとうございました!

 今日は、念願の運動会を、ついに実施することができました。今朝は早朝よりボランティアで会場作成をお手伝いいただきました。保護者の皆様に見守られ、子どもたちは、みな、最後まであきらめずに頑張ることができました。

 

明日、運動会

 明日の運動会の準備を、6年生の子どもたちと先生方で進めました。午後から天候も晴れて、校庭の状態も回復してきました。明日は、子どもたちの頑張る姿がたくさん見られそうです。

久しぶりの鼓笛練習

 今週末の運動会では披露しませんが、6月1日の鼓笛パレードがあるので、久しぶりの鼓笛練習がありました。間が開いていたにもかかわらず、子どもたちは、よく覚えていて、すぐにそろえて演奏することができました。

運動会間近

 いよいよ今週末、運動会を予定しています。子どもたちは、最後の練習に取り組んでいました。

プールもきれいになりました。

 家庭訪問期間中、残った先生方でプール清掃を進めました。お陰で、なんとか、大プールも小プールもきれいになりました。後は、最後の仕上げをしてから、水をためていきます。

教育実習生、頑張っています!

 現在、本校出身の教育実習生が、4週間の教育実習を行っています。6年生を中心に過ごしていますが、他の学年の授業も参観したりしています。昨日、国語の授業実習を行いました。本人は緊張していたようですが、なかなかどうして、落ち着いた授業ぶりでした。

運動会の延期について(続き)

 忽那氏は、「メリハリをつけた感染対策」が大事だを言っています。それは、新型コロナの感染経路を意識した感染対策です。確認ですが、新型コロナの感染経路は3つです。

・接触感染:ウイルスで汚染した物、感染した人の手などに触れるこ
 とで自分の手などにウイルスが付着し、その汚染した部位で目や鼻 など粘膜に触れる。
・飛沫感染:会話などで発生する飛沫を浴びる。
・エアロゾル感染:特に換気の悪い屋内では飛沫の飛ぶ距離(1~2m)を超えて感染が起こり得る。

 そこで、接触感染に対してはこまめな手洗い、飛沫感染やエアロゾル感染に対してはマスク着用と3密を避けることで感染を防ぐことができます。
 過去2年間で、どういう状況で感染が起こりやすいのか分かってきました。それは、特に屋内でのお互いがマスクを外した場面であり、具体的には家庭内や会食などです。家庭内でのマスク着用は現実的ではありませんが、常に部屋の換気を心がけることは重要でしょう。また、会食は人が多く集まるほど、時間が長くなるほど感染するリスクが高くなり、感染者が増えやすくなります。実際、本校でも、休日にお友達とマスク無しで遊んだという例が報告されています。学校では、給食時、一方向で黙食しています。でも、仲良しさんとの会食では、なかなか難しいのかも知れません。それでも、

・なるべく少ない人数で
・あまり長時間にならないように
・マスク会食の徹底

 このことについては、休日、遊びに行く時は、気をつけていただきたいと思います。
 そして、忽那氏は、過剰な感染対策の見直しについても言っています。特に、消毒については、大事なのは、何かに触った後に自分の顔を触る前に手洗いすることを習慣づけることだそうです。消毒に安心して、手洗いがおろそかになっていないでしょうか。

 これからの2週間、今まで同様、学校でもご家庭でも、上記の感染対策に気をつけながら、次こそは、予定どおり運動会が実施できるよう、取り組んでいきたいと思います。引き続き、ご協力をよろしくお願いいたします。

 最後に、次のような場合は登校を控えて頂きたいのでご確認ください。

○お子さんが、風邪の症状(発熱、のどの痛み等)が見られる場合
○もしくは、ご家族に風邪の症状が見られる場合

 そして、症状が治まった後も、受診している場合は1日、受診していない場合は3日、様子をみてくださいますよう、お願い致します。

運動会の延期について

 事前にお伝えしていたとおり、今週、陽性者が確認されたことにより、5/14(土)・5/15(日)の運動会は延期とさせていただきました。2週間後の5/28(土)、荒天時は5/29(日)に実施予定です。

 4/24(日)に最初の陽性者を確認してから、この3週間、学級閉鎖を繰り返しながら、感染拡大防止に努めてきました。実際、学級閉鎖期間に新たな陽性者を確認したのは一学級だけで、他の閉鎖した学級では新たな陽性者は出ておりませんでした。これは、学校における各学級での担任の先生方に感染対策をしっかりと取り組んでいただいたことと、各家庭において、健康観察と自宅待機措置をきちんと行っていただいてきたお陰だと改めて感謝申し上げます。

 しかし、この3週間、学級は違いながらも、ずっと、陽性者が確認される状況が続いていることについては、保護者の皆様に数々の不安とご心配、ご迷惑をおかけしておりますことに、大変心苦しく感じております。また、学校においても、先生方にも急な学級閉鎖対応等で大変なご苦労をかけてしまっていることも申し訳ない気持ちでおります。そして、何よりも、表郷小学校の子どもたちに、なかなか平常の教育活動が、当たり前のように行えていない日々を過ごさせてしまっていること、そして、学校に来たくても、それが叶わない子どもたちがいることについて、校長として責任を感じております。

 こういう状況を何とか打破できないものかと、この3週間、ずっと思い悩んで参りました。なぜ、陽性者が出てしまうのか、どうしたら、防ぐことができるのか。そのことについて、はっきりとした答えが出ないのが正直なところです。ただ、この3週間の陽性者の感染状況から、こういうことに気をつけていただけたら、という点が見えてきました。感染症専門医の忽那賢志(くつなさとし)氏のお話と一緒にお伝えします。(次へ)

運動会係打ち合わせ

 14日の運動会に向け、6年生の子どもたちが、係打ち合わせを行いました。今年は、昨年より人数が少ないのですが、6年生の子どもたちは、自分たちが運動会を支えるという強い気持ちで頑張っています。

白河ラーメン

 今日の給食は、白河ラーメンでした。ちゃんとゆで卵、ほうれん草、メンマ、そして、チャーシューが乗った本格的なものでした。おまけに海苔もついていました。

運動会全体練習

 久しぶりの晴天の下、運動会の全体練習を行いました。今回は、開会式と閉会式の練習をしました。最後まで頑張って取り組みました。

教育実習生、来校

 今日から4週間、教育実習生が来ることになり、本日、来校しました。6年1組に入りますが、他の教室にも参観に行きます。実は、本校の卒業生で、子どもたちの先輩です。どうぞ、よろしくお願いします。

図書館 春の掲示

 今、図書館の掲示は、イースターバニー、イースターエッグの掲示です。

 イースターのお祭りでは、隠されたイースターエッグを探し出すイベントもあるようです。図書館に隠されたお宝の本を探すように、自分のお気に入りの一冊を見つけてほしいです。

こどもの日献立

 メニューは、たけのこごはん、鮭の三味焼き、おひたし、あさりのすまし汁、そして、柏餅がつきました。柏餅の袋には、かしわもちの由来について書かれていました。柏餅は、二百年くらい前に作られたそうです。柏の木は、絶えず葉が茂っていて、新芽が出るまで、古い葉が落ちないそうです。そこから、家庭が常に栄えるようにということで、五月五日の端午の節句に柏餅を食べるようになったそうです。明日からの3連休は、いいお天気になるようです。お出かけの際は、感染対策をしっかりと取って、お出かけください。

オンラインで児童会総会

 オンラインで、各委員会の計画を発表しました。事前に受けていた質問の回答も行いました。「気づき 考え 実行する」児童会を目指して、各委員会が動き出します。

表郷の文化財

 ビャッコイは、県指定の天然記念物ですが、表郷地区には、「数多くある~文化財・・・」と校歌でも歌われているように、たくさんの文化財が存在します。その中でも、私が一番に選ぶとしたら、やはり、「常在院の絵巻物」でしょうか。

 常在院は、表郷中寺にあるお寺です。このお寺に、ある有名な妖怪伝説にまつわる絵巻物があるのです。その妖怪とは、「九尾の狐」です。
 この九尾の狐は、平安時代に、京の都に現れた妖怪です。狐は化けるのがうまいので、玉藻前(たまものまえ)という絶世の美女に化け、当時の天皇を呪い殺そうとしました。しかし、その正体を陰陽師に見抜かれた九尾の狐は、今の栃木県の那須原に逃げました。京より追ってきた討伐軍は、苦戦しながらも、ついに九尾の狐を討ち取ります。しかし、死んだはずの九尾の狐の魂が、大きな岩に乗りうつり、毒石となって周囲に毒気を吹き出し、近づく人や動物の命を奪いました。那須野に住む人々は、この毒石を「殺生石」と名付け、近づくことを避けていました。
 それから何年も経ち、何人もの僧侶がここを訪れては、殺生石の呪いを鎮めようとしました。しかし、みな、命を奪われました。ある時、一人の高僧が、この殺生石の呪いを鎮めようと、那須野に来ました。この高僧は、玄翁(げんのう)和尚と言いました。玄翁和尚は、大変強い念力で、ついに殺生石の呪いを鎮め、その時、殺生石は砕け散り、そのかけらは日本全国に飛び散ったのでした。

 この物語が、絵巻物となり、常在院に残っているのです。それがなぜかというと、殺生石の呪いを鎮めた玄翁和尚が、この常在院を建てたからです。さらに、全国に飛び散ったという殺生石のかけらの一つが、常在院の裏山にも飛んできて、今も残っているのです。もうすごすぎです。そして、もう一つ。玄翁和尚の強い念力で、殺生石が砕け散ったという伝説から、石などをたたき割る「かなづち」を「げんのう」と名付けられました。

 常在院の絵巻物の正式の名前は、「紙本著色源翁和尚行状縁起(しほんちゃくしょくげんのうおしょうぎょうじょうえんぎ)」と言います。幅約30cmで、長さが約15mほどの絵巻が3本あります。この絵巻は、年に1日だけ、8月7日に御開帳します。興味がある人は、常在院を訪れてみてはいかがでしょうか。とてもきれいに彩色された素敵な絵巻物です。

ビャッコイは、カネヤマイだった?!

 まず、「ビャッコイ」とは何か、知らない方がいるかもしれませんので、説明します。ビャッコイについては、白河市のホームページに次のように紹介されています。

 表郷小学校北側の林の泉(通称不動清水)に自生するカヤツリグサ科、ビャッコイ属の植物である。明治33年(1900)頃、鈴木貞次郎が採取し、福島師範学校(現福島大学教育学部)教諭を経て植物学者牧野富太郎に渡り「ビャッコイ」と命名され、明治37年に学会で発表された。岩代国戸ノ口原(会津若松市)付近の採取品と紛れたため、白虎隊の古戦場にちなんで命名されたという。清らかに澄み、冷たい清水の湧く泉に自生する多年草で、通年10~12℃の水温を保つ湧泉の小流や小池沼などに限って生育し、砂質の土壌に根を張る性質がある。全体は淡緑色で長さ10~50cmに及ぶものもある。また、生育地の水深の変化に伴いその形態にも著しい相違がみられる。花は大きさ数mm程度で灰緑色を帯び、8~9月にかけて長さ5~15cmの花茎から茎頭に穂状に開く。一説には氷河期の名残を留める植物で、日本ではここにしか自生していないとされ、平成16年(2004)に岡山理科大学の星野卓二教授によるDNA鑑定の結果、オーストラリア産ビャッコイと近縁種であることが判明した。白河と近縁種のビャッコイはオーストラリア、インドネシア、パプアニューギニア、ニュージーランドの標高700~3900mの山地の湿地や水辺に分布し、生育の環境はそれぞれ異なり、北半球での存在は表郷のみである。

 特に、注目してほしいのは、日本では表郷にしか自生してなく、世界でも5カ所にしか生育していない点です。それだけ希少価値がある植物が、この表郷に生育しているなんて、すごいことです。なぜ、ここだけなのか。おそらく、遥か昔には、至る所で生育していたものが、長い年月を経て、生育環境の変化に伴い、少しずつ姿を消していき、今、日本ではこの表郷にだけ、その種が奇跡的に生き残ったのかもしれません。ビャッコイが生育している環境は、清水が湧き出していて、緩やかに水流があり、周囲の樹木により、適度に日陰になっています。きっと、ビャッコイの成長にどんぴしゃりと、はまった環境だったのでしょう。しかし、温暖化など、昨今の環境の変化により、全て自然任せでは、ここまで残っていなかったかもしれません。このビャッコイの保護のために、たくさんの方々が昔から携わっています。中学生も協力されているそうです。そういう方々の努力のお陰で、今もビャッコイは生き続けられているのです。

 この新種の植物に、「ビャッコイ」と命名したのは、植物学者の牧野富太郎博士です。ただ、ちょっとおしいのは、博士が会津の植物と勘違いしたために、白虎隊のビャッコが名前についたことです。もしかしたら、ここカネヤマの名がついて、「カネヤマイ」だったかもしれません・・・。最後に、名付け親の牧野富太郎博士がモデルとなる朝の連続テレビ小説が、2023年春放映されるそうです。ストーリーの中に、ビャッコイが登場するといいですね。

粘土で表現

 4年生の子どもたちが、図工の時間、粘土で表現活動をしていました。自分の思いを形にしようと、みな集中して取り組んでいました。粘土は、何度でもやり直しがきくので、自分のこだわりが形になるようです。

オンラインで交通教室

 表郷駐在所、表郷交通安全協会の皆様においでいただき、オンラインで交通教室を行いました。まず、6年生の代表児童に「家庭の交通安全推進員」委嘱がされました。次に、1年生の代表児童に、交通安全の黄色い傘が贈呈されました。その後、駐在所の方より、交通安全のお話をいただきました。

子育てのヒント

 授業参観が中止になり、当日、懇談会の折に、校長よりお話しする予定だった内容を載せます。どうぞ子育ての参考にしてください。

(前略)長く教師という仕事をやってきて、今、改めて思うことは、この仕事は、自分一人では何もできないということです。私たち学校の教職員は、学校に来る子どもたちがいるから、この仕事ができるのです。そして、そうやって学校にお子さんを送り出してくれるお家の方々がいるから、この仕事ができるのです。だから、保護者の皆様に感謝なんです。子どもたちに感謝なんです。そして、そういう子どもたちを、みんなで協力して、みんなで関わって、教育を施すわけですから、この表郷小学校で、共に働く仲間の先生方にも感謝なんです。子どもと保護者の皆様と、そして、同僚の先生方と、感謝感謝で仕事ができるのです。

 さて、保護者の皆様は、お子様の子育てでいろいろとご苦労をされていませんか。かく言う私も、一人の保護者として思うのですが、子育てについて、マニュアルも教科書もありません。だから、これでいいのかという自信がもてないと思うのです。でも、なぜ、子育てにマニュアルはないのか。たぶん、お子さん一人一人が違うからです。表郷小学校293名の子どもたちには、293通りの子育てが存在するのだと思います。では、何か、ヒントはないのか。

 以前、諸富祥彦(もろとみ よしひこ)さんという心理学者で教育学の教授の方が、子育ての講演会で、次のような話をされていました。その中に、子育てのヒントがあるかもしれませんので、ちょっと紹介します。▼「子育ては・・・なるようにしかならない。まさに、子育ては運。いつ、いかなる時に、子どもがよくもわるくも変わるかは、正直誰にもわからない。ただ、言えることは、なるようにしかならないということ。これは、言い換えると、なるようになることが大事。つまり、親の立場から言えば、親が子どもの成長を邪魔しないことが一番。それは、親として子どもに『してはいけないこと』をしないこと。

 子どもの成長にとって、一番大事なことは、親の心が安定していること。だから、してはいけないことの一つ目は、「イライラ、カリカリを子どもにぶつけないこと」。もし、いらいらしてきたら、親の方が子どもから一歩引く。場合によっては、子どもから離れること。そして、場所を変え、イライラカリカリを解消してくる。いらいらして、子どもと対等にやり合うということは、親が「子ども」と同じ立場になっているということ。親は、「大人」なのだから、「子ども」になってはいけない。 してはいけないことの二つ目は、「否定的なことを言わないこと」。何やってるの、ダメなんだから、馬鹿、しょうがない等の否定的なことを言われ続けた子どもは、自分自身そういう子なんだと受け止めてしまう。そうではなく、肯定的なことを子どもには言うことが大事。さすが、いいね、じょうずだね、大丈夫、きっとできるよ、ここまでできたね、すごいね等。

 してはいけないことの三つ目、「兄弟と比較しないこと」。全くおまえはダメなんだから、等と比較されて否定的なことを言われた子どもは、自分に自信を持てない子になる。だから、全ての子に「自分が一番愛されている」と感じさせることが大事。

 これら、してはいけないことを親はしないこと。そして、子どもがどんな悩みも打ち明けられる親になること。そのためには、親自身が、人間的に成長することが大切。それは、本気で生きている姿や深く自分を見つめる姿を、子どもに見せること。親が子どもに本気で仕事に打ち込み、深く自分を見つめ、悩み、それでも前に進もうとする姿を見せること。」

 

 

 

授業参観、お世話になります。(LIVE No.6より)

 4/25(月)授業参観を行います。すでに日程等はプリントでお知らせしましたが、感染対策にご協力をいただき、ご参加くださいますよう、お願いいたします。

 授業参観 13:20~14:05 全学級
       前半:13:20~13:40
       後半:13:45~14:05
 前後半とも、20分ずつの参観となります。短い時間で申し訳ございませんが、お子さんの頑張っている姿を見にお出でください。

 児童下校 14:10(スクールバス14:20)
 この後の懇談会等に残るために、お子さんを預かってほしい場合は、食堂にてお子さんを待たせます。

 学年懇談会 14:20~15:00 各主任の教室
 会の最初の時間に、オンラインで、PTA会長さんよりごあいさつ、続いて校長よりお話しさせて頂きます。

 PTA合同役員会 15:15~16:00 各指定教室
           各委員になられている方々、お世話になります。

 PTA全体会 16:05~16:30 食堂
         本部役員並びに各委員会委員長のみで行います。

ツバメに思う(LIVE No.6より)

 今、学校の敷地内を、盛んに飛び交っているのが、ツバメです。校舎のあちこちで巣作りも始まっています。人の姿を見ると飛び立つのですが、近くのロープなどに止まって、しきりに鳴いています。ツバメは、昔から農作物の害虫を食べてくれる益鳥として、農家の人たちには大切されてきました。

 私は、ツバメというと、次の二つの作品を思い出します。
 一つは、オスカー・ワイルドの書いた短編で「幸福な王子」というお話です。ある町の公園の中央に、高い台座に立っている、とてもきらびやかな王子の像がありました。全身を金箔やたくさんの宝石で飾られたその像は、人々から「幸福な王子」と呼ばれていました。ある夜、この王子像で休もうと飛んできた1羽のツバメに、王子が話しかけました。「あそこの食べ物に困っている家族に、宝石を届けてくれないか。」ツバメは、言われるままに、王子の剣についていたサファイヤをくちばしで外し、その貧しい家族の家に届けてあげるのでした。そうして、毎夜毎夜、王子の目に映る、貧しい生活をして困っている人たちに、王子はツバメに頼んで体中の金箔や宝石を全て届けてあげたのでした。その結果、ただの薄汚い石の像となった王子像は、台から下ろされ、壊されていまいました。その傍らには、最後まで王子の願いを叶えた結果、暖かい南の国へ渡る時期を逃し、寒さで凍え死んだツバメがいました・・・。その様子を天界からみていた神様は、天使を使いに出しました。地上に降りてきた天使は、王子の鉛の心臓とツバメの亡きがらを抱いて、また天に帰っていったのでした。
 私は、子どもの時、この話を絵本で読んで、この王子とツバメの行為に驚き、そして、自分のことより相手のことを考えた行動の美しさを知りました。

 二つは、斎藤茂吉が詠んだ短歌の作品です。
 「のど赤き 玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にいて
           足乳根(たらちね)の母は 死にたまふなり」
 茂吉の故郷は、今の山形県上山市。その故郷に住む母親が危篤だという知らせが、東京に住んでいた茂吉に届きました。急いで夜行列車に飛び乗って母のもとへ急ぐ茂吉。家に着くと、母は今にも息絶えようとしていました。悲しみに涙をこらえる茂吉が天井の方を見上げると、暗い農家の屋根の梁に、のど赤い2羽のツバメが止まっていました。ツバメは、そこから、じっと下の様子を見ています。ああ、こんな中で、私の母は、今、死んでゆこうとしているのだ、と心の中で母への思いをかみしめる茂吉なのでした。
 たった31音からなる短歌。その言葉で表現される短歌の世界。愛する母を亡くそうとして悲しみにふける茂吉と、ただじっとたたずむ2羽のツバメ。その対称的な情景が目に浮かぶようです。

 ツバメが巣を作ると幸運が舞い込むと言います。今、必死に巣作りに励むツバメたちを、そっと見守りたいと思います。

表郷三山(LIVE No.5より)

 「表郷三山」と呼ばれるものが、実際にあるのかどうかは確かめておりません。ただ、私が個人的に、そう名付けました。

 私が考えた、「表郷三山」は、次の三山です。

 建鉾山(たてほこやま) 標高403m 表郷高木三森地区
 天狗山(てんぐやま)  標高625m 表郷番沢地区
 関山(せきさん)    標高619m 白河市関辺

 これらの山々は、私の通勤途中、社川を渡る辺りで、三方向に同時に眺めることができるのです。その中で、正面にどんとそびえるのが、天狗山です。以前、11月下旬に、日本一遅い山開きをする山として有名でした。片道約1時間の登山コースも、聞いたところ、今は4つのコースが存在するそうです。なかなか登りがいのある、表郷地区を代表する山だと思います。
 天狗山から左の方へ目を移すと、少し遠くに、きれいな円錐形の形をした山が見えます。それが、建鉾山(武鉾山)です。この山には、日本書紀にも登場する日本武尊(やまとたける)の伝説があります。そして、この山からは、勾玉や剣などの祭祀に使ったと思われる遺物も多数出土しています。そして、この山の頂上からは、表郷地区の田園風景が眼下に広がり、私が登った春は、田植えの時期で、一面青々とした緑一色の美しい風景を眺めることができました。きっと、秋には黄金色の稲穂が風に揺れる景色になるのだろうと想像しました。
 そして、最後は、表郷小学校の校歌にも登場する関山です。かなり昔は、表郷小学校では、関山まで遠足で登ったそうです。この関山の最大の売りは、なんと頂上から「富士山」が見えることです。私は3回登って、まだ一度も見えませんが、いずれ見てみたいと思っています。それから、この関山には、松尾芭蕉も登ったと言い伝えられているそうです。

 表郷三山ではないのですが、表郷小学校の校歌には、「那須連峰」も登場します。天気がよければ、きれいな山並みが眺められます。白河には、日本最古の公園と言われる南湖公園があります。その南湖公園を築いた松平定信は、造園する際、遠くにそびえる那須連峰を、南湖公園の借景としたそうです。借景とは、日本庭園における様式で、背後の美しい山並みなどを、庭園の背景として扱う技法です。南湖の湖面のその奥に、那須連邦の山並みが見える様は、ずっと眺めていられる景色です。