表郷小学校

表郷三山(LIVE No.5より)

 「表郷三山」と呼ばれるものが、実際にあるのかどうかは確かめておりません。ただ、私が個人的に、そう名付けました。

 私が考えた、「表郷三山」は、次の三山です。

 建鉾山(たてほこやま) 標高403m 表郷高木三森地区
 天狗山(てんぐやま)  標高625m 表郷番沢地区
 関山(せきさん)    標高619m 白河市関辺

 これらの山々は、私の通勤途中、社川を渡る辺りで、三方向に同時に眺めることができるのです。その中で、正面にどんとそびえるのが、天狗山です。以前、11月下旬に、日本一遅い山開きをする山として有名でした。片道約1時間の登山コースも、聞いたところ、今は4つのコースが存在するそうです。なかなか登りがいのある、表郷地区を代表する山だと思います。
 天狗山から左の方へ目を移すと、少し遠くに、きれいな円錐形の形をした山が見えます。それが、建鉾山(武鉾山)です。この山には、日本書紀にも登場する日本武尊(やまとたける)の伝説があります。そして、この山からは、勾玉や剣などの祭祀に使ったと思われる遺物も多数出土しています。そして、この山の頂上からは、表郷地区の田園風景が眼下に広がり、私が登った春は、田植えの時期で、一面青々とした緑一色の美しい風景を眺めることができました。きっと、秋には黄金色の稲穂が風に揺れる景色になるのだろうと想像しました。
 そして、最後は、表郷小学校の校歌にも登場する関山です。かなり昔は、表郷小学校では、関山まで遠足で登ったそうです。この関山の最大の売りは、なんと頂上から「富士山」が見えることです。私は3回登って、まだ一度も見えませんが、いずれ見てみたいと思っています。それから、この関山には、松尾芭蕉も登ったと言い伝えられているそうです。

 表郷三山ではないのですが、表郷小学校の校歌には、「那須連峰」も登場します。天気がよければ、きれいな山並みが眺められます。白河には、日本最古の公園と言われる南湖公園があります。その南湖公園を築いた松平定信は、造園する際、遠くにそびえる那須連峰を、南湖公園の借景としたそうです。借景とは、日本庭園における様式で、背後の美しい山並みなどを、庭園の背景として扱う技法です。南湖の湖面のその奥に、那須連邦の山並みが見える様は、ずっと眺めていられる景色です。