青少年赤十字の取組
自分の利益を求めない自発的な行動~ボランタリー・サービス(V・S)活動~
本校の6年生は、毎朝、「KKJタイム」と称し、ボランタリー・サービス活動を実践しています。
青少年赤十字には、3つの実践目標があります。「国際理解・親善」「健康・安全」そして「奉仕」です。
その一つの「奉仕」については、自ら気づき、ニーズを考え、実践し、振り返ることを重視しています。
単なるお手伝いやゴミ拾い、おせっかいではありません。
人のために自分にできることは何かを考え、自分の利益を求めない自発的な行動ができる人を育てるためです。
また、このことから、真に積極的に行動できるリーダーシップを育むためです。
6年生は、毎日、次のような「KKJカード」に記入し取り組んでいます。
※掃除用具入れの中の汚れに気づき、きれいにしました。
※廊下に水が散っていることに気づきました。しかし、毎日使うところでいつもきれいにならないことにも気づき簡単に解決できる問題ではないことにも気づきました。
※学校の坂道にあるコンクリートの壁の汚れに気づきました。学校の外なので、校長先生と相談してきれいにすることを考えました。
※自在ぼうきの先につきやすいほこりに気づき、掃除しやすいように取り除きました。
※廊下の汚れに気づき、落とすけれども、もっと効率的な方法はないかと新たに考えています。
※昇降口にある傘立ての乱れに気づいて直すも、途中で終わってしまっていることを自分で把握しています。
助産師さんの命の授業~6年生~
続いて、6年生の様子です。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中でいろいろな学習をしています。お母さんがお腹の赤ちゃんにたくさん言葉をかけることも言葉を獲得するために必要なことだそうです。産まれてからも身長や体重も含め、どんどん成長していきます。
でも、赤ちゃんは自分でできることはまだまだ少ないので、ミルクや離乳食を親があげなければなりません。
そこで、赤ちゃんにミルクの飲ませ方や紙おむつの交換の仕方を体験してみましょう。
赤ちゃんは、周りの人を笑顔にさせる魔法を持っていますね。みんなにこにこします。
ぎこちなく、そして丁寧に赤ちゃんを扱う様子がまたいいですね。
この子は、だいぶ慣れているようです。とても上手ですね。
そうそう、授乳中にお母さんがテレビやスマホに夢中になってしまうことは赤ちゃんの成長にとってマイナスです。
赤ちゃんの顔を見ながら優しく話しかけてあげることで、赤ちゃんの心が安定するそうです。
赤ちゃんがいると人が集まってきますよね。
こうしてお母さんや周りの大人に助けてもらいながら成長していきます。
しだいに自分のことは自分でできるようになり、脳も心も成長し、他人のことも考えることができるようになります。
同時に身体にも思春期という大きな変化が起きます。
でもそれは、一人で逞しく生きていくために、また、命をつなぐために必要なことです。
6年生も、お母さんから、赤ちゃんのころの思い出などを書いて下さった手紙を読みました。
決して自分ひとりでここまで大きくなったわけではないことを感じているようです。
助産師さんの命の授業~5年生~
11月28日(水)、5・6年生を対象に、助産師さんを招いて、命の大切さや不思議さを学ぶ授業を行いました。
まずは、5年生の様子です。
私たちが生きているのは、心臓が動いているからです。友達どうしで、簡易聴診器で心臓の鼓動を聴きあいました。
小さい音だけど、力強い鼓動です。生きている証拠を聴くことができました。
私たちは、お母さんのお腹から産まれてきました。
卵子と精子が奇跡の出会いがなければ産まれて来ませんでした。
卵子の大きさは、針の先で紙に少し穴を開けたくらいです。黒い紙に開いた穴を光にかざして大きさを確かめました。
お母さんは、赤ちゃんをお腹の中で約40週間育てます。その間、健康に気をつけながら家族に支えられながら大変な時間を過ごします。
大きくなった赤ちゃんは、いよいよお母さんのお腹から産まれようとします。赤ちゃん自身の力で産まれてくるのです。
何時間もかけて産まれた赤ちゃんは、初めて外気に触れ、肺呼吸をするため、大声を出して泣きます。悲しいのではありません。元気な命の証拠です。お母さんは、赤ちゃんを抱いたとき、これまでの苦労が一瞬で消えるそうです。
こうして産まれてきた赤ちゃんを抱くと、みんな笑顔になります。
中には恐る恐る抱く子もいます。でも笑顔です。
兄弟や家族に赤ちゃんがいる子は、抱き方が上手です。
今は自分もこういうときがあったなんて信じられませんね。
最後に、自分のお母さんから、自分が産まれてきたときの様子や思いなどを書き綴ってくれた手紙を読みました。
みんな真剣に読んでいます。
今はじめて知ることもたくさんあるのでしょうね。
手紙を書いてくれたお母さんありがとうございました。
一人一人の心の中で、お母さんに対する感謝の気持ちが大きく膨らんだに違いありません。
大切な命。自分も相手も。大事にしなければなりませんね。
人の役に立つことの喜びを~PTA資源回収のお手伝い~
11月17日(土)は、土曜授業です。同時に、PTA奉仕委員会の皆さんが中心となっての資源回収も実施しました。
朝7時30分過ぎから、各地域のPTAの皆さんが、軽トラなどで資源を運んできました。
すると、登校してきた6年生が、次々と手伝い始めました。
誰一人、先生方に指示されるわけでもなく、自主的に働き始めました。また、自分たちで手分けをしたり工夫したりして働く姿に、人の役に立っている喜びを感じているようでした。
おかげで、スムーズに短時間で終えることができました。6年生の皆さん。ありがとう。
※アルミ缶をコンテナに入れる作業。その他、一升瓶やビール瓶の積み替えもアルコールの臭いがくさい中、がんばってくれました。
※古新聞や古雑誌をトラックの荷台に積み上げるのは、重労働です。
※ダンボールも文字通り山のようです。
※PTA奉仕委員会の委員長さんから、6年生へ感謝の気持ちを伝えてくださいました。
※皆さん、朝早くからの作業、本当にありがとうございました。
当たり前のことをちゃんとやることの難しさ
10月29日(月)全校集会でのお話です。
先週の学習発表会の4年生の最後の発表の中に「当たり前のことを、ばかにしないで、ちゃんとやります。」という言葉がありました。
これは、第2学期始業式の中で、校長から「信夫一小A(当たり前のことを)B(ばかにしないで)C(ちゃんとやる)」について話したことを取り上げてくれたものです。
今日は、このことについて考えてみました。
さて、「ばかにしないで」の言葉の、別の言い方を考えてみましょう。
この質問に、さすが6年生、最初に手があがります。
他の学年の子どもからも手があがります。
記録は、発表した6年生にホワイトボードに書いてもらいました。
いろいろな言葉が出てきました。子どもたちなりに、イメージがあるようです。
次に、では”ちゃんとやった”のあとには、何がどのように変わるのでしょうかという質問をしました。
いろいろな考えが発表されました。
「先生やお母さんにほめられる」という考えが初めに出ました。
「自分や人のためになる」という考えが出ました。
また、「ばかにすることがなくなる」という考えも出ました。
子どもたちなりにイメージが膨らんでいるようです。
では最後に、「当たり前のことなのに、ちゃんとできていないなあ」と思うことはありませんかという質問をしました。
みんな考え込んでしまったようです。
この続きは、各学級で考えてくださいね。
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