カテゴリ:報告事項
6年生の学級通信から~「気づく」ということ~
6年生の学級通信の内容の一部を紹介します。
(以下抜粋)
2月6日付の毎日子ども新聞に、「子供の食事格差解消へ 東京・世田谷」という次のような記事が載っていました。
「暮らしが貧しく子供達がご飯を食べられない”食事格差”をなくそうと、東京都世田谷区は7月から、困っている家庭を支援する事業を始めます。
事業は、1回100円の利用料で500円ほどの弁当を家庭に届ける”子供配食”と、家庭に出向いて保護者の代わりに調理する”食の支援サポーター派遣”の2本立てです。弁当の配達人は、子供や保護者に語りかけ、家庭の状況を報告してもらいます。食の支援サポーターはただで利用でき、食材などもサポーターが持っていきます。サービスを受けるには、あらかじめ審査が必要になります。
昨年夏、区内の小学5年生か中学2年生の子供を持つ家庭約1万3000世帯を対象にアンケート調査をしたところ、約3000世帯が”経済的に食材を買えないことがよくある”と答えていました。」
こういうことが身近なところにも起きていることに驚いてしまいます。これを読んで子供たちは意見文を書くわけですが、○○君が次のように書いています。
「ぼくは、暮らしが厳しい子供達がご飯を食べられない”食事格差”をなくそうと、家庭を支援する事業を始めたことに、これもKKJだと思いました。
なぜなら、困っている人の役に立っているからです。子供の保護者の代わりに子供たちが喜んで食べるおいしい弁当をこれからも作り続けてほしいです。」
KKJとは、みんなのため、そして自分のために自ら進んで「気づき・考え・実行」すること。○○君は、ご飯を食べられない子供達の支援をしている人々と、自分達の活動が重なって見えたのです。これは非常に重要な気づきです。事の重大さに違いはあるものの、根底にある考え方は一緒だという共通点に気づいたことが大きいのです。○○君は、今後の人生において、他者の慈善的な行為に対して、「すごいな。」「えらいな。」という気持ちを抱いてくれるに違いありません。それだけ心が育ってきているのです。人の優しさに気づくことができるのが、慈善や奉仕の第一歩であることは間違いありません。大変、うれしくなる出来事でした。
(以上抜粋でした)
助産師さんの命の授業~6年生~
続いて、6年生の様子です。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中でいろいろな学習をしています。お母さんがお腹の赤ちゃんにたくさん言葉をかけることも言葉を獲得するために必要なことだそうです。産まれてからも身長や体重も含め、どんどん成長していきます。
でも、赤ちゃんは自分でできることはまだまだ少ないので、ミルクや離乳食を親があげなければなりません。
そこで、赤ちゃんにミルクの飲ませ方や紙おむつの交換の仕方を体験してみましょう。
赤ちゃんは、周りの人を笑顔にさせる魔法を持っていますね。みんなにこにこします。
ぎこちなく、そして丁寧に赤ちゃんを扱う様子がまたいいですね。
この子は、だいぶ慣れているようです。とても上手ですね。
そうそう、授乳中にお母さんがテレビやスマホに夢中になってしまうことは赤ちゃんの成長にとってマイナスです。
赤ちゃんの顔を見ながら優しく話しかけてあげることで、赤ちゃんの心が安定するそうです。
赤ちゃんがいると人が集まってきますよね。
こうしてお母さんや周りの大人に助けてもらいながら成長していきます。
しだいに自分のことは自分でできるようになり、脳も心も成長し、他人のことも考えることができるようになります。
同時に身体にも思春期という大きな変化が起きます。
でもそれは、一人で逞しく生きていくために、また、命をつなぐために必要なことです。
6年生も、お母さんから、赤ちゃんのころの思い出などを書いて下さった手紙を読みました。
決して自分ひとりでここまで大きくなったわけではないことを感じているようです。
助産師さんの命の授業~5年生~
11月28日(水)、5・6年生を対象に、助産師さんを招いて、命の大切さや不思議さを学ぶ授業を行いました。
まずは、5年生の様子です。
私たちが生きているのは、心臓が動いているからです。友達どうしで、簡易聴診器で心臓の鼓動を聴きあいました。
小さい音だけど、力強い鼓動です。生きている証拠を聴くことができました。
私たちは、お母さんのお腹から産まれてきました。
卵子と精子が奇跡の出会いがなければ産まれて来ませんでした。
卵子の大きさは、針の先で紙に少し穴を開けたくらいです。黒い紙に開いた穴を光にかざして大きさを確かめました。
お母さんは、赤ちゃんをお腹の中で約40週間育てます。その間、健康に気をつけながら家族に支えられながら大変な時間を過ごします。
大きくなった赤ちゃんは、いよいよお母さんのお腹から産まれようとします。赤ちゃん自身の力で産まれてくるのです。
何時間もかけて産まれた赤ちゃんは、初めて外気に触れ、肺呼吸をするため、大声を出して泣きます。悲しいのではありません。元気な命の証拠です。お母さんは、赤ちゃんを抱いたとき、これまでの苦労が一瞬で消えるそうです。
こうして産まれてきた赤ちゃんを抱くと、みんな笑顔になります。
中には恐る恐る抱く子もいます。でも笑顔です。
兄弟や家族に赤ちゃんがいる子は、抱き方が上手です。
今は自分もこういうときがあったなんて信じられませんね。
最後に、自分のお母さんから、自分が産まれてきたときの様子や思いなどを書き綴ってくれた手紙を読みました。
みんな真剣に読んでいます。
今はじめて知ることもたくさんあるのでしょうね。
手紙を書いてくれたお母さんありがとうございました。
一人一人の心の中で、お母さんに対する感謝の気持ちが大きく膨らんだに違いありません。
大切な命。自分も相手も。大事にしなければなりませんね。
1学期お世話になった校舎をきれいに
7月13日(金)、愛校清掃ボランティアを行いました。1学期間お世話になった校舎をすみずみまで掃除をしました。普段なかなかできないところを心を込めて掃除する姿は、本当に美しいですね。
※床の汚れを雑巾でごしごし落としています。
※雑巾で落ちない黒い汚れは、金属たわしで落としています。
※水をつけながら、汚れをしっかりと落としています。
※下駄箱の中に敷く、名前のシートも雑巾できれいに拭いています。
※下駄箱の中の砂を掃きだしています。
※たくさん人の歩くところは汚れます。その汚れを一生懸命に落とす姿が美しいです。
※この場所以外も一人一人が心を込めて掃除をしていました。
仲よし班活動の様子
6月13日のお昼休みは、「仲よし班活動」でした。
前回、遊びの計画を立てましたが、今日はその1回目です。
各グループで話し合った遊びを楽しんでいます。
1年生から6年生が混ざったグループで活動することは、とても意義があります。
普段の生活では、意外と、学年を超えた子ども同士が遊ぶことは少ないです。
上学年が下学年の子どもにやさしく接する様子が見られます。
思いやりや協力の心が表れる瞬間です。
JRC登録式を行いました
4月16日(月)、平成30年度青少年赤十字登録式を行いました。
日本赤十字社福島県支部から指導講師の先生がおいでになり、本校の児童の昨年の学校公開やJRC活動の取り組みについて、たくさん褒めていただきました。
今年度も、6年生を中心に「気づき」「考え」「実行する」「振り返る」態度を身に付けてまいりましょう。
※指導講師の先生から、登録証を受け取りました。
※JRCの誇りでもあるバッジもいただきました。
※直接付けていただきました。
※代表の6年生に続いて、「ちかい」を大きな声で唱えました。
ちかい
わたくしは
青少年赤十字の一員として
心身を強健にし
人のためと郷土社会のため
国家と世界のために
つくすことをちかいます
私がやらなくて他にだれがやる
2月26日(月)の朝の会で校長から次のようなお話をしました。
某自動車メーカーのテレビCMで、「○○がやらなくて 他に誰がやる」というキャッチコピーがありますが、
「○○」を「私」に置き換えてみると、「私がやらなくて 他に誰がやる」となります。
意味としては、「私以外にやる人はいない」という強い責任感が込められたものになります。
この日の朝、登校途中の歩道で、レジ袋に入ったごみを拾って学校まで持ってきた班長(5年生)がいました。
きっと、そのとき、「私がやらなくて 他に誰がやる」という気持ちで拾ったことでしょう。
なかなかできることではありません。素晴らしい行いです。
現実的には、「が」 が 「か」と濁点が取れてしまい、
「私がやらなくて 他に誰 か やる」というように、無関心、無責任でいることが多いかもしれません。
ごみを見ても、無関心。困っている人を見ても知らんふり。
これも「人道」の敵ですね。濁点が取れないよう、普段から心がけたいものです。
わたしも大事 あなたも大事
この問題の解答を発表します。
4年生のAさんや2年生のBさんは、「計量カップで等しく分ける」と考えました。また、4年生Cさんは、「料理で使うお玉やスプーンで分けていく」と考えました。また、2年生のDさんは、「形の同じコップを用意して等しく分ける」と考えました。みんな、よく考えました。校長室に届けにくることもすばらしいです。
さて、実は問題は、ここからなのです。どんなに正確に等しく二つに分けても、見た目は同じ量には見えませんね。
このような感じです。
では、このコップをどのように選ぶかが問題なのです。「わたし」から、好きなほうを選ぶと、「あなた」は、「そっちがいい」というかもしれません。交換すると、「あなた」が、「やっぱり、そっちのほうがいい」と迷うかもしれません。
そこで、4年生のEさんは、「「あなた」から選ばせる。自分で分けたからどちらでもいい。」と校長室で実演しました。これには、驚きました。素晴らしい解答です。
さらに、6年生のFさんとGさんは、「「わたしも大事 あなたも大事」ってことは、「あなた」からどうぞ、「わたし」は2番でいいです。ということだよね。」と校長室で実演しました。
このような気持ちで分けることが、「わたしも大事 あなたも大事」なのですね。
これから、どんな問題に直面しても、より良い解決方法を見つけられますね。
計量カップで分ける、と紙に書いてきた子の答えの中に、「最後にあまったジュースは、「あなた」にあげる」とありました。これも素晴らしい解答です。
備蓄食の有効活用~救缶鳥プロジェクト~
ある日の信夫家のできごとです。
お父さんと子供たちが災害時に使用する防災グッズについて話し合っています。
子「お父さん、うちには、防災グッズはあるの?」
父「あるよ。そういえば、点検する時期だから、いっしょに点検してみよう。」
子「わーい。楽しみだね。」
(信夫家にある防災リュックの中から、防災グッズを取り出して確かめます。)
父「おお。スリッパが入っているぞ。ゴムの軍手もある。」
父「このラップやアルミホイルは何のためにあるの?」
子「非常用の料理などを作るときに役立つんだよ。」
父「おお。他にもたくさん入っているな。アルミのシートやタオル、ライターや水を入れるビニル袋も入っているね。」
父「おや、これは、缶入りのパンだね。「救缶鳥」と書いてある。賞味期限があと1年だから、そろそろ新しいものを買っておきたいね。」
子「お父さん、ちょうど学校から、「新しい救缶鳥を買いませんか」というお便りが配られたよ。」
父「ちょうどよかった。何個か買っておこう。何個必要かな。」
子「うちは、家族が8人だから8個買おうよ。」
父「そうしよう。では、賞味期限があと少しの救缶鳥は、今、食べてしまおう。」
子「ちょっと待ってお父さん。先生が、「救缶鳥プロジェクト」について話をしていたよ。賞味期限が近づいた救缶鳥を、外国などの食糧が不足して困っている難民の人たちに寄付する運動だそうだよ。」
父「へえ、そうなんだ。じゃあ、これは食べないで寄付するとしよう。あ、ここにメッセージを書くところがあるよ。心を込めたメッセージを書いて寄付しよう。」
子「何かとてもうれしい気持ちになるね。お父さん!」
父「そうだね、「救缶鳥プロジェクト」って素晴らしい取組だね。
そういえば、学校で、JRCに取り組んでいたね。思いやりや親切な心を大切にしているんだってね。
困っている人に役立てることができてよかったね。」
父・子「そうだね!あっはっはっは。」
というわけで、この備蓄食としての缶入りのパン「救缶鳥」は、非常食にもなるばかりでなく、海外の食糧に困っている人たちのために寄付も出来る運動(救缶鳥プロジェクト)を行っています。
この運動に参加したい人はぜひどうぞ。
ところで、皆様のご家庭では、防災グッズの備えは万全ですか。
点検してしてみるのもいいですね。
学年の枠を越えて
児童数117名の本校ですが、学年の枠を越えて遊ぶ機会は、意外と少ないものです。
こうした活動をとおしながら、上級生や下級生の交流が図られ、優しさや思いやりの心などが養われます。
※校庭では、サッカーや鬼ごっこなど、班毎に、1年生から6年生が一緒になって遊びました。
※体育館でも、ドッジボールや鬼ごっこで楽しく遊びました。
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