2019年2月の記事一覧
6年生の学級通信から~「気づく」ということ~
6年生の学級通信の内容の一部を紹介します。
(以下抜粋)
2月6日付の毎日子ども新聞に、「子供の食事格差解消へ 東京・世田谷」という次のような記事が載っていました。
「暮らしが貧しく子供達がご飯を食べられない”食事格差”をなくそうと、東京都世田谷区は7月から、困っている家庭を支援する事業を始めます。
事業は、1回100円の利用料で500円ほどの弁当を家庭に届ける”子供配食”と、家庭に出向いて保護者の代わりに調理する”食の支援サポーター派遣”の2本立てです。弁当の配達人は、子供や保護者に語りかけ、家庭の状況を報告してもらいます。食の支援サポーターはただで利用でき、食材などもサポーターが持っていきます。サービスを受けるには、あらかじめ審査が必要になります。
昨年夏、区内の小学5年生か中学2年生の子供を持つ家庭約1万3000世帯を対象にアンケート調査をしたところ、約3000世帯が”経済的に食材を買えないことがよくある”と答えていました。」
こういうことが身近なところにも起きていることに驚いてしまいます。これを読んで子供たちは意見文を書くわけですが、○○君が次のように書いています。
「ぼくは、暮らしが厳しい子供達がご飯を食べられない”食事格差”をなくそうと、家庭を支援する事業を始めたことに、これもKKJだと思いました。
なぜなら、困っている人の役に立っているからです。子供の保護者の代わりに子供たちが喜んで食べるおいしい弁当をこれからも作り続けてほしいです。」
KKJとは、みんなのため、そして自分のために自ら進んで「気づき・考え・実行」すること。○○君は、ご飯を食べられない子供達の支援をしている人々と、自分達の活動が重なって見えたのです。これは非常に重要な気づきです。事の重大さに違いはあるものの、根底にある考え方は一緒だという共通点に気づいたことが大きいのです。○○君は、今後の人生において、他者の慈善的な行為に対して、「すごいな。」「えらいな。」という気持ちを抱いてくれるに違いありません。それだけ心が育ってきているのです。人の優しさに気づくことができるのが、慈善や奉仕の第一歩であることは間違いありません。大変、うれしくなる出来事でした。
(以上抜粋でした)
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