「気づく」「考える」「実行する」「振り返る」子ども

青少年赤十字の取組

笑う 平成30年度のスタートの日も

4月6日(金)の今日から、平成30年度がスタートしました。

始業式や入学式がありますが、新6年生が、早速朝から清掃ボランティア等に取組んでくれました。

昨年の6年生の姿が引き継がれた瞬間でした。

※自分から進んで掃き掃除をする6年生。

※布をまくってその下を掃くその「気づき」が素晴らしいです。

※校旗や国旗、JRC旗、市旗も自ら掲揚してくれています。

※入学式が終わると、会場の後片付けを進んで取組んでくれました。

※この取組んでいる姿に、先生からの指示の声はありません。

「ありがとう。」の感謝の言葉だけでした。

心配・うーん 3.11を忘れない

今日の朝の会において、東日本大震災の追悼の意をこめて次のように芝居仕立てでお話をしました。

3月31日の、信夫家のできごとです。お父さんと子どもたち(今日の朝に6年生に頼みました)が、東日本大震災のことについて

話し合っています。

父「東日本大震災から今日で、丸7年が経ったね。○○ちゃんは、どんな地震だったか覚えているかな?」

子「お父さん、忘れちゃだめだよ。わたしが、○才のときで、○○にいたんだよ。○○○○○(自分の思い出を話す)だったことを覚えているよ。」

※それぞれが発表しました。

父「あのとき、お父さんはテレビ局にいたんだ。映像があるから見て思い出してみよう。」

 (インターネットで、地震の様子の動画を見ました)

 

子「うわー。とてもこわかったね。長い時間、ゆれていたんだね。」

父「でも、本当にこわかったことが起こったのは、この後のことなんだよ。」

子「津波だね!」

父「そうそう、そのとおり。津波の映像を見て、そのこわさをみてみよう。」

(インターネットで、津波の様子の動画を見ました)

子「お父さん、津波って本当におそろしいね。」

父「全くだ。今でも信じられないくらいだからね。」

子「こんなに被害が大きかったら、きっと、たくさんの人が、命を落としてしまっただろうな。」

父「そうそう、そのとおり。新聞記事をみてみよう。」

 (新聞記事から、被災者の多さにふれました)

 子「本当に、多くの人が、命を落としてしまったんだね。このことを私たちは、忘れてはいけないね。みんなで、めいふくを、いのろうよ。」

父「そうそう、そのとおり。」

(全員で、10秒程度 もくとうをしました)

子「お父さん、津波でもっと大変なことが、福島県で起きたことも忘れちゃだめだよ!」

父「そうそう、そのとおり。」

子「東京電力 福島第一 原子力発電所の事故のことだよ。」

父「そうそう、そのとおり。」

子「原子力発電所が、津波をかぶって、その後、水素爆発を起こして、大量の放射性物質が、空気中に流れ出たんだ!」

父「そうそう、そのとおり。」

子「この事故によって、原子力発電所の近くの人は、自分の家に住めなくなって、福島県外に避難する人がたくさん出たんだ!」

父「そうそう、そのとおり。」

子「今でも、自分の家や土地にもどれない人がいるなんて、本当に悲しいね。でも、だんだんと、放射線量は減ってきているんだよね?」

父「そうそう、そのとおり。新聞記事をみてみよう。」

(新聞記事から、空間線量が減少していることを確かめました)

子「でも、この事故は、日本中、いや世界中に、“フクシマ”という言葉とともに広まって、福島県に来る人や、福島県で作った食べ物を買う人が、減っているんだよ!」

父「そうそう、そのとおり。」

子「本当はもう、影響はないのに、売れないことを、“風評被害”って言うんだよ。」

父「そうそう、そのとおり。」

子「お父さん、でも、ぼくたち負けないよ。ここはぼくたちのふるさと。このふるさとをもっと元気にするんだ!」

父「そうそう、そのとおり。」

子「お父さん、ここに、青少年赤十字作品募集 詩・100文字提案の社長賞を受賞した作文があるよ。」

父「どれどれ、読んでみて。」

 (6年生が、作文を読みました)

 須賀川市立阿武隈小学校4年児童の作品

 「福島・日本・世界のために わたしがしたいこと、できること」

”フクシマ”はきらいです。カタカナで書くと、放射能でよごれているようです。

ぼくが住んでいるのは、”福島”です。山も川も鳥も虫もぼくも、元気です。

学校も楽しい。こんな福島のことを見てもらいです。

 

父「いい作文だね。これから、みんなが、ふるさと福島、ふるさと白河、ふるさと大信を、もっともっと元気にしていこうね。」

子「ぜったい、そうするよ!」

父・子「わっはっはっは。」

 

こうして、信夫家は、東日本大震災のことを、決して忘れないのでありました。

にっこり 私がやらなくて他にだれがやる

2月26日(月)の朝の会で校長から次のようなお話をしました。

某自動車メーカーのテレビCMで、「○○がやらなくて 他に誰がやる」というキャッチコピーがありますが、

「○○」を「私」に置き換えてみると、「私がやらなくて 他に誰がやる」となります。

意味としては、「私以外にやる人はいない」という強い責任感が込められたものになります。

この日の朝、登校途中の歩道で、レジ袋に入ったごみを拾って学校まで持ってきた班長(5年生)がいました。

きっと、そのとき、「私がやらなくて 他に誰がやる」という気持ちで拾ったことでしょう。

なかなかできることではありません。素晴らしい行いです。

現実的には、「が」 が 「か」と濁点が取れてしまい、

「私がやらなくて 他に誰  やる」というように、無関心、無責任でいることが多いかもしれません。

ごみを見ても、無関心。困っている人を見ても知らんふり。

これも「人道」の敵ですね。濁点が取れないよう、普段から心がけたいものです。

 

笑う わたしも大事 あなたも大事

 過日の朝の会において、「形の違うコップが2つあります。ジュースを2つに分けるとき、「わたしも大事 あなたも大事」の気持ちで分けるにはどうすればよいでしょう。」という問題を子どもたちに示しましたが、その後、校長室に、自分の考えを紙に書いて持ってきたり、校長室で実演したりする子どもがたくさんいました。
 この問題の解答を発表します。


4年生のAさんや2年生のBさんは、「計量カップで等しく分ける」と考えました。また、4年生Cさんは、「料理で使うお玉やスプーンで分けていく」と考えました。また、2年生のDさんは、「形の同じコップを用意して等しく分ける」と考えました。みんな、よく考えました。校長室に届けにくることもすばらしいです。


さて、実は問題は、ここからなのです。どんなに正確に等しく二つに分けても、見た目は同じ量には見えませんね。


このような感じです。


では、このコップをどのように選ぶかが問題なのです。「わたし」から、好きなほうを選ぶと、「あなた」は、「そっちがいい」というかもしれません。交換すると、「あなた」が、「やっぱり、そっちのほうがいい」と迷うかもしれません。


そこで、4年生のEさんは、「「あなた」から選ばせる。自分で分けたからどちらでもいい。」と校長室で実演しました。これには、驚きました。素晴らしい解答です。


さらに、6年生のFさんとGさんは、「「わたしも大事 あなたも大事」ってことは、「あなた」からどうぞ、「わたし」は2番でいいです。ということだよね。」と校長室で実演しました。
このような気持ちで分けることが、「わたしも大事 あなたも大事」なのですね。
これから、どんな問題に直面しても、より良い解決方法を見つけられますね。


計量カップで分ける、と紙に書いてきた子の答えの中に、「最後にあまったジュースは、「あなた」にあげる」とありました。これも素晴らしい解答です。

笑う 備蓄食の有効活用~救缶鳥プロジェクト~

 今週の朝の会で、次のような劇を行い、「救缶鳥プロジェクト」についてお話をしました。

ある日の信夫家のできごとです。
お父さんと子供たちが災害時に使用する防災グッズについて話し合っています。
子「お父さん、うちには、防災グッズはあるの?」

父「あるよ。そういえば、点検する時期だから、いっしょに点検してみよう。」
子「わーい。楽しみだね。」

(信夫家にある防災リュックの中から、防災グッズを取り出して確かめます。)
父「おお。スリッパが入っているぞ。ゴムの軍手もある。」

父「このラップやアルミホイルは何のためにあるの?」
子「非常用の料理などを作るときに役立つんだよ。」

父「おお。他にもたくさん入っているな。アルミのシートやタオル、ライターや水を入れるビニル袋も入っているね。」

父「おや、これは、缶入りのパンだね。「救缶鳥」と書いてある。賞味期限があと1年だから、そろそろ新しいものを買っておきたいね。」

子「お父さん、ちょうど学校から、「新しい救缶鳥を買いませんか」というお便りが配られたよ。」

父「ちょうどよかった。何個か買っておこう。何個必要かな。」

子「うちは、家族が8人だから8個買おうよ。」

父「そうしよう。では、賞味期限があと少しの救缶鳥は、今、食べてしまおう。」

子「ちょっと待ってお父さん。先生が、「救缶鳥プロジェクト」について話をしていたよ。賞味期限が近づいた救缶鳥を、外国などの食糧が不足して困っている難民の人たちに寄付する運動だそうだよ。」

父「へえ、そうなんだ。じゃあ、これは食べないで寄付するとしよう。あ、ここにメッセージを書くところがあるよ。心を込めたメッセージを書いて寄付しよう。」

子「何かとてもうれしい気持ちになるね。お父さん!」

父「そうだね、「救缶鳥プロジェクト」って素晴らしい取組だね。
そういえば、学校で、JRCに取り組んでいたね。思いやりや親切な心を大切にしているんだってね。
困っている人に役立てることができてよかったね。」

父・子「そうだね!あっはっはっは。」

というわけで、この備蓄食としての缶入りのパン「救缶鳥」は、非常食にもなるばかりでなく、海外の食糧に困っている人たちのために寄付も出来る運動(救缶鳥プロジェクト)を行っています。
この運動に参加したい人はぜひどうぞ。


ところで、皆様のご家庭では、防災グッズの備えは万全ですか。
点検してしてみるのもいいですね。