表郷小学校

2022年7月の記事一覧

読み聞かせ(4年)

 今朝は、読み聞かせ会のみなさんがお出でになり、4年生で読み聞かせがありました。今回は、昨年の表郷手作り絵本展で入賞した作品を読み聞かせしていただきました。手作りとは思えない、素敵なお話の絵本でした。

「右」って、こそあど言葉?(3年)

 3年生が、国語で、「こそあど言葉」について学習しました。その中で、「こそあど言葉は何かを指し示す言葉」ということから、「右やななめうしろ、横もこそあど言葉なのかな?」という考えが出ました。そのことについて、みんなでいろいろと考えました。子どもたちは、一生懸命考えて、自分の考えを発表し合いました。

たなばた献立

 今日は七夕。給食も七夕献立。五目寿司にたなばた汁にごま和え。デザートにはくずまんじゅうがつきました。たなばた汁の中には、天の川に見立てた白く細長い麺が入っていました。この麺は、「魚麺」という白身の鱈のすり身でできていました。食感もよく、おいしい天の川でした。

誰かの喜びにつながるとは

 前述の話にもつながる話ですが、私たち人間が、人として得られる最高の喜びは、何でしょうか。欲しいものが手に入ること?願っていたことが叶うこと?それもあるかもしれませんが、人としての最高の喜びは、自分の存在が誰かの喜びにつながるということです。

 本校の先生方が、日々の授業で使用しているチョークは、日本理化学工業という会社で作られているチョークです。(私は個人的に、ここのチョークの堅さがとても書きやすくて気に入っています。)この日本理化学工業という会社は、あることで有名な会社です。それは、障がい者雇用に積極的に取り組んでいる点です。きっかけは、昭和35年に2名の知的障がい者を雇用したことから始まりました。その後、年々増えていき、現在は全従業員90名のうち、63名が知的障がい者になっています。

 なぜ、そのような障がい者多数雇用を目指したのかというと、創設者が会社創設当初、ある禅寺のお坊さんから「人間の究極の幸せ」について教わったからだそうです。創設者の元会長さんは、次のように言っています。
「導師は人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、そして、人から必要とされることの4つと言われました。働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだと。私はその愛までも得られると思う。」

 つまり、私たち人間は、欲しいものが手に入ったり、誰かに何かをしてもらったりすることでは、本当の幸せは得られないということです。そうではなく、働いたり、自分の役割を果たすことで、自分の存在が、他の誰かの役に立ったり、助けになったり、誰かの喜びにつながっていると実感できることが、人としての最高の幸せを得られるのだということです。

 前述の登校班の子どもたちが、登校中、すばらしいあいさつをしていることが、毎朝、Oさんの喜びにつながっていたわけです。子どもたちが頑張って取り組んでいることが、この地域の誰かの喜びつながっているとしたら、こんなにうれしいことはありません。同じように、先月、校内で行った表っ子チャレランでは、6年生の子どもたちがそれぞれのゲームコーナーの準備・運営を行い、5年生の子どもたちが、縦割り班の下級生たちを連れて、面倒を見ながら回りました。こういう5年生、6年生の子どもたちのお陰で、下級生たちは楽しい時間を過ごすことができたのです。高学年の子どもたちの中には、きっと(大変だったけど、下級生のみんながとても喜んでくれて、頑張ってやってよかったなあ)と、人としての最高の喜びを感じた人がいたのではないかと思っています。

ちょっとうれしい話

 昨日、表郷にお住まいの地域の方から、学校に電話がありました。Oさんと名乗られたその方は、次のような話をされました。

「毎朝、表郷から会社に通勤している途中で、登校中の子どもたちの集団に会うんです。その登校班の子どもたちは、班長さんの男の子を先頭に並んでいて、道路を横断する時、班長さんが安全旗を出して、道路を横断し終わると、その班長さんと、最後に渡る女の子が、停まっている車の方に深々と頭を下げて、あいさつしていくんです。その姿が本当にすばらしいあいさつで、仕事でいろいろなことがあって気分が落ち込んでいても、いつも元気をもらって、とてもすがすがしい気持ちになるんです。こういう姿を、下の子どもたちも見ているので、これからもずっと続いてほしいなあと思っています。とてもうれしくなって、学校にお伝えしようと思って、電話しました。」
 電話口で、このOさんは、本当にうれしそうにお話してくださいました。それを聞いている私まで、とてもうれしくなりました。それで、電話が終わった後、すぐに職員室に行って、そこにいた先生方に伝えました。先生方もみんな、とてもうれしそうにしていました。すると、しばらくして、ある先生が、保護者の方に電話連絡をしていて、偶然にも、このOさんの話が出たことを教えてくれました。その連絡をした保護者さんがお勤めの会社に、先ほどのOさんが同じくお勤めだったそうです。それで、日中、会社で、Oさんがこの保護者さんに、子どもたちのあいさつのすばらしさを話されたそうです。とてもうれしそうに話されていたので、聞いていた保護者さんが、「学校に是非、連絡して伝えた方がいいよ」と言ってくださったそうです。それで、Oさんが学校に電話をしてくださったことがわかりました。
 この一連の出来事が、すべてつながった時、(表郷って、すてきだなあ)と思いました。子どもたちのよい行動をほめてくださる地域の方がいて、それを共感して受け止めてくださる保護者の方がいて、そして、そういう子どもの姿をうれしく感じる先生方がいる。そして、それらの中心に、子どもたちがいるわけです。まさに、表郷の子どもたちが、地域と家庭と学校の中で、健やかに育っていることが実感でき、私も本当に清々しい気持ちになりました。前にも書きましたが、他にも、登校中、道路に散乱していたプラスチック片を、みんなで片付けてくれた班がありました。曲がろうとしている車に道を譲る班もありました。昇降口で最後の「解散」をしっかりと行っている班もたくさんあります。そういう上級生の子どもたちを中心にして、頑張っている表郷の子どもたちの姿が、どんどん広がっていくといいなあと思っています。