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2020年3月の記事一覧

新型コロナウイルス感染症に対応した学校の授業再開について【白河市教育委員会より】

令和2年3月30日

 保護者の皆様

白河市教育委員会 

新型コロナウイルス感染症に対応した学校の授業再開について
 日頃より、学校教育活動に御支援をいただくとともに、臨時休業につきましては、急な決定にもかかわらずご理解ご協力を賜りましたこと感謝申しあげます。

 さて、全国的には感染状況がなかなか収束に向かっておりませんが、本県においては一程度収まっている現状にあることから、新年度の始まりであります4月6日より授業を再開いたします。

 つきましては、児童生徒の健康と安全を守るため、感染症対策に万全を期したいと思いますので、下記により御協力をお願いいたします。

 なお、今後、児童生徒及び教職員等に感染者が発生した場合には、関係機関と連携し休業等を検討しますのでご了解ください。



1 授業再開日
  令和2年4月6日(月) 

2 感染症対策について
  (1) 登校前の毎朝の検温と風邪の症状の確認 
・ 必ず検温してください。(もしできなかった場合は学校で行います。)
・ 咳や発熱などの風邪の症状が見られる場合には、登校させず自宅で休養させてください。(この場合は欠席でなく出席停止扱いとなります。)

(2) 手洗いや咳エチケットの徹底
・ 外から帰ったら石けんを使っての手洗いやアルコール液での消毒、うがいをする。
・ 咳エチケットを守る。
・ 必要に応じてマスクを使用する。
 (学校では教育活動上、近距離での会話や発声等が必要な場合がありますので、マスクを持たせてください。現在新たに入手することが困難な状況ですので、手作りマスクを製作するなどご準備ください。)

  ※ 「マスクの作り方」文科省参考サイト


(3) 免疫力を高める生活習慣
・ 規則正しい生活を送らせ、十分な睡眠、適度な運動やバランスのとれた食事を心がけさせてください。

3 部活動について
 4月1日(水)より、感染症予防を行い実施できるものとします。実施する場合は、学校より連絡いたします。

4 その他
 集団感染が確認された場に共通するのは、①換気の悪い密閉空間であった、②多くの人が密集していた、③近距離での会話や発声が行われた、という3つの条件が重なった場であることから、学校ではこの3つの条件が同時に重なる場をつくらないよう工夫していきますので、今までの活動内容や方法と異なる場合がありますがご理解をお願いします。

卒業証書授与式

本日、令和元年度卒業証書授与式が行われました。

例年とは違った形の実施にはなりましたが、心のこもった温かな式になりました。

卒業式への練習の時間のない中、卒業生は立派に証書を受け取っていました。

卒業生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。

中学校でのご活躍を心よりお祈りいたします。

 

 

 

 

 

児童・生徒の皆さんへ ー学校の臨時休業に関する福島県教育庁メッセージ-

 福島県教育委員会より、「児童・生徒の皆さんへ -学校の臨時休業に関する福島県教育長メッセージ-」が届きましたのでお知らせいたします。

児童・生徒の皆さんへ

-学校の臨時休業に関する福島県教育長メッセージ-


 学校が臨時休業となってから約1週間、高校生は10日となります。皆さん、どのように過ごしていますか?

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにはやむをえないことでしたが、入学試験や卒業式を控える年度末の重要な時期に、心の準備もままならないうちに、急に先生や友達に会えなくなってしまいましたね。胸が痛みます。

 準備期間が短かったにも関わらず、保護者の皆様、教職員の皆さん、放課後児童クラブの運営を行う皆様など子供たちに関わる多くの方々が準備に奔走してくださり、無事に休業に入ることができました。また、臨時休業中の子供たちを、創意工夫を重ねて見守っていただいていることに心から感謝申し上げます。

 児童・生徒の皆さんは、新型コロナウイルスという見えない敵、そして、いつ学校が始まるのかわからない状況に対して、不安を感じているかもしれません。特に、中学生、高校生の皆さんは、9年前の3月に似たような経験をしたことを思い出すかもしれません。

 このようなときだからこそ、一人一人が何をするべきか冷静に考え、判断し、行動していくことが大切です。そして、ピンチの中からチャンスを見いだしていく前向きさを失ってはいけません。臨時休業という状況を、感染拡大の防止のみならず、学習や生活の面でも何とか有意義なものにしたいものです。

 まず、今は新型コロナウイルスの感染の拡大防止が最優先です。学校から今回の臨時休業の趣旨、注意事項などが伝えられていると思います。未知のウイルスであるが故に、ウェブ上には誤った情報が流れている場合もありますが、何が正しい情報かを見極め、感染拡大防止に向けて何をすべきか、何をすべきではないのかを冷静に判断してください。

 次に、皆さんの心身の健康についてです。不規則な生活になっていませんか?ゲームばかりしていませんか?時々は体も動かしていますか?誰かとお話できていますか?時々笑っていますか?もちろん人混みに出かけることは控えていただく必要がありますが、ジョギングや縄跳びなど可能な運動もあります。それぞれに自分と向き合って考えてみてください。

 そして、急にできてしまった「何もない時間」を有意義に過ごす方法を考えてみましょう。普段は、学校、部活動、習い事等で忙しくしているので、急に時間ができると何をしたらよいかわからなくなりがちです。例えば、日常生活の中で家庭のお手伝いをしてみませんか?小さくても普段できない体験活動です。家族の方とコミュニケーションをするきっかけにもなります。居場所と役割があると気持ちが前向きになります。


 このような時期だからこそ、本や新聞を読んで物事を考えてみてください。今のところは県立図書館も開館しています。団体活動はできませんが、個人利用はできます。ビブリオバトルへの参加もお待ちしております。

 この機会に苦手科目を克服するのはいかがでしょうか?ふくしま学びのネットワークの前川直哉先生も提案されているように、時間が取れる時にしかできない広い範囲の復習なども考えられます。ウェブ上にも様々な無料の学習コンテンツが掲載されています。

 中学生や高校生の皆さんは、自分が政治家になったつもりでテーマを決めて、友達や先生とウェブ上で議論することもできます。SDGsの中からテーマを選ぶのもよいと思います。「君が学ぶと世界が変わる」と私も思います。


 なお、今回の休業のために、学年の修了や卒業などが不利になることは決してありません。授業ができなかった分をどのように補うのかについては、教育委員会や校長先生がきちんと考えてくださっています。

 最後に、まわりの人たちへの心配りです。弟や妹がいれば、日常の生活が一変してしまった不安をいたわってあげてください。ご両親をはじめとした大人の皆さんも大変な苦労をしています。自分に何ができるかを考えてみてください。新型コロナウイルスに関連して、いじめや差別があってはならないことは言うまでもありません。

 普段当たり前であると思っていた日常的なものが、無くなってみて初めてその重要性に気づくことがあります。学校は、皆さんにとってそのようなものなのではないかと思います。

 ピンチをチャンスに変えることは簡単ではありません。しかし、福島県は「チャレンジ県」としてピンチをチャンスに変えようと、この9年間皆で力をあわせ復興に取り組んできました。その蓄積を今こそ生かしましょう。

 少しでも皆さんの不安が減って、有意義に過ごせること、そして、早期にウイルスの感染が終息して学校が再開し、皆さんがまた笑顔で先生や友達とともに過ごせるようになることを祈っています。

    令和2年3月12日

福島県教育委員会教育長 鈴木 淳一