授業研究

「気づき」「考え」「実行する」「振り返る」態度の育成

笑う 学びに向かう力を育てるために~5年生道徳科の授業~

 

11月2日(金)には、5年生の道徳科の研究授業も行いました。

今日の授業で使う教科書の内容は、

「腕はいいが売れない手品師が、ある日、悲しい背景を持った少年と道端で出会います。手品師は少年に元気を出させようと手品を見せます。元気が出た少年は、明日もここで手品を見せてほしいと願い、手品師と約束をします。その晩、手品師の友人から、大劇場に出演できるチャンスができたから明日こちらに来いという電話がきました。手品師は、迷った末に少年との約束を優先し友人の話を断りました。次の日、道端でたった一人のお客(少年)の前で手品を披露する手品師がいました。」

というものです。

少年との約束を守った手品師を誠実な人だと思う人は、赤い帽子をかぶってください。

しかし、赤い帽子をかぶっていない児童も何人かいました。

約束を守ったから誠実だと思うけど、でも、本当にそれだけなのかよく分からない・・・。

この児童の発言にみんなは、もっと深く考えることになりました。

約束を守らなかったら、手品師は誠実な人ではなくなるのかな。

自分の夢のために一生懸命に努力をしている人だから誠実だよね。

自分の夢をかなえることも大事なことだよね。

自分の夢も大事、約束も大事。手品師は、考えに考えた末に、少年との約束を選んだんだね。

本当に悩んだんだね。自分で正しいと思うことをしたんだね。

手品師の心の奥まで一生懸命考えました。

ノートには、自分や友達の考えがたくさん書かれていました。

 考え、議論する道徳の授業でした。

笑う 学びに向かう力を育てるために~1年生道徳科の授業~

11月2日(金)、1年生の道徳科の研究授業を行いました。

今日の授業のねらいに迫る読み物資料は、「橋の上のおおかみ」でした。

主な内容は次のとおりです。

「丸太の橋の上でおおかみは、反対から渡ろうとする小さい動物と出会うと、自分が一番えらいと、いつも小さい動物たちを追い払っていました。ある日、おおかみが橋の上を渡ろうとすると、反対から大きな熊が渡ってきました。恐くてて引き下がろうとすると、熊は、おおかみをひょいと持ち上げ、反対側に渡しました。熊の優しさに触れたおおかみは、次の日から、橋の上で小さい動物と出会うと、熊のように優しく反対側に渡してあげるようになりました。」

※このお話を、紙芝居風にして読み進めました。そうすることで児童の集中力が高まりました。

※登場人物の気持ちを考えるために、「役割演技」という手法をとりました。

※自分がその人物になりきることで、その人物の気持ちを感じ取ることができます。

※熊に出会う前と後のおおかみの気持ちがどのように変化したのかを一人一人が考えました。 

※優しくされるとうれしくなる。人にも優しくしてあげたくなる。ありがとうの感謝の気持ちになるなど、一人一人が感じたようです。

学びに向かう力を育てるために~6年生 国語~

10月9日(火)は、6年生の研究授業も行われました。

単元名は、「やまなし」(宮沢賢治 作)です。

本時の学習する部分を、一人一人が音読します。

ある文中の言葉の意味があいまいであることが分かると、机の脇にかけてある辞書ですぐに調べます。辞書の引き方も国語の学習では重要です。

「やまなし」に登場する”かに”の子ども達の気持ちを、想像しながら読み取っていくことが今日のねらいです。

大人の皆さんなら、宮沢賢治の「やまなし」を読んだことがあることでしょう。

幻想的な世界観を想像しながら読む作品は、6年生にとっても結構難解です。

宮沢賢治の人物像を踏まえ、文中の言葉や表現から、作者の意図を何とか探ろうと真剣に向き合う子ども達でした。

この日の放課後、4年生の外国語活動と6年生の国語の授業について研究協議を行いました。

学びに向かう力を育てるための教師の指導のあり方について深く考える絶好の機会となりました。

笑う 学びに向かう力を育てるために~4年生 外国語活動~

10月9日(火)に、4年生の外国語活動の授業を行いました。

新しい学習指導要領により、今年度から、3・4年生で始まった「外国語活動」です。これまでも、ALT(外国語指導助手)とともに、英語に親しむ活動を行っていましたので、子どもたちにとっては、慣れたものです。

英語で聞いたり話したりして、自分の考えや気持ちなどを伝え合う素地を養うことを目標としています。

今日は、Do you have~(文房具)?を使って、尋ねたり答えたりする学習です。

英語で尋ねる。

英語で答える。

こうした活動が、英語に慣れ、普段の生活に生かせるようになります。

最後に、今日の学習を振り返り、感想を書きました。

笑う 学びに向かう力を育てるために~おひさま学級~

 「な~んだ、そうだったのか」「分かった!できた!」「みんなと一緒に勉強すのが好き」という子どもを育てたいと、我々教職員は、日々授業の工夫を重ねています。

 9月28日、おひさま学級の国語の授業について研究会を持ちました。

単元名は、1年生国語「くじらぐも」です。

くじらぐもに乗って空の旅をする様子を想像し、どんなお話をしたかを考える内容です。

吹き出しの用紙に、感じた言葉を書いて、くじらぐもに乗っている自分に貼りました。

くじらぐもに乗っている自分の気持ちばかりではなく、くじらの気持ちも想像して書くことができました。

授業後の研究会では、支援学校の先生を講師に向かえ、より良い授業のあり方について熱心に協議をしました。

 

 

笑う JRC研究指定 学校公開に向けて~4年生の研究授業~

 4年生の授業の様子を紹介します。

・期日 平成29年6月2日(金)
・授業 学級活動
・題材名 よい食事とおやつの取り方(健康・安全)
・ねらい 食べ物には、赤・黄・緑の働きをするものに分けられ、それらをバランスよく食べることの大切さを理解し実践していこうとする意欲を持つ。

※今日は、楽しいバイキングです。という言葉に子どもたちの目が輝いています。


※バイキング(模擬)のメニューをひととおり眺めて歩きます。


※一人一人お皿を持って、自由にお料理を取ってください。周りの人のことも考えて、取りすぎは控えましょうね。


※どれにしようかなあ。と悩んでいる様子ですね。


※好きなものばかり選んでいる子どももいるようですね。


※教室に戻り、自分が選んだ料理を発表します。


※選んだ料理の食材を、赤・黄・緑の仲間に分けて考えてみました。
・赤→主に体を作るもの(魚・肉・卵・牛乳・大豆・・・)
・黄→エネルギーのもとになるもの(ご飯・パン・砂糖・ジャガイモ・油・・・)
・緑→体の調子を整えるもの(野菜・きのこ・くだもの・・・)


※自分の選んだ料理を、3つのグループに分けて考えてみました。


※すると、3つのグループにバランスよく入っているものを選んだ子どもと、偏っているものを選んだ子どもがいたようですね。
健康な体を作るためには、バイキングでも栄養のバランスがとれるよう料理を選ぶことが分かりました。


※グループになって、好きな料理を選びつつ、栄養のバランスを考えたものになるよう話し合いましょう。


※よく考えてから選ぶグループや、


※とりあえず選びながら、考えるグループなど様々です。


※表に3つのバランスがとれているか並べてみます。


※それぞれの班が、話し合いながら、栄養のバランスを考えた料理を選んだようです。

※毎日の給食でも、赤・黄・緑の食品群のバランスの取れた食事の大切さを子どもたちは知っています。しかし、家庭に戻ってから、おやつのとり方や夕食・朝食の栄養のバランスについて、どのように考えて食べているでしょうか。ご家族でも話し合っていただければ幸いです。

笑う JRC研究指定 学校公開に向けて~2年生の研究授業~

 2年生の授業の様子を紹介します。

・期日  平成29年6月2日(金)
・授業  道徳
・主題名 友だちっていいな 「きれいな羽」
・ねらい  身近にいる友だちと一緒に仲良く活動することの良さや、楽しさ、助け合うことの大切さを実感し、互いに認め合い、助け合っていこうとする心情を育てる。

※道徳の読み物資料から、登場人物は羽のきれいなクジャクさんです。


※資料を読み進め、クジャクさんの言動から、クジャクさんの揺れ動く気持ちを考えます。


※シートに書き込むことにより、主体的に自分の考えを持たせます。


※クジャクさんの気持ちを、これまでの自分の経験を重ねてどうだったか考えます。


※自分の心と向き合う場面です。


※自分の考えたことや感じたことを、友だちと発表しあって交流を深めます。


※自分では、気づかないことを、友だちの考えから知り、新たな価値観を広げていきます。


※また、自分の考えを上手に伝えること、相手の考えを丁寧に聞くことの態度が育っていきます。


※全体の場で、クジャクさんの気持ちを考えてまとめていきます。


※最後に、自分のこれまでの経験から自分を振り返り、これからどのように友だちと接していくかを考えました。

※「私も大事、そして、あなたも大事」という心がもっともっと大きく育ってほしいですね。

笑う JRC研究指定 学校公開に向けて~6年生の研究授業~

続いては、6年生の研究授業の様子です。

・平成29年5月19日(金)
・第6学年 国語科 総合的な学習の時間
・題材名 生き方を見つめて
・ねらい マザー・テレサの、貧しい人々に献身的に尽くす姿から、これからの自分の生き方について見つめ直す。

※マザー・テレサのこれまでの行動等について、前時までの学習を振り返ります。



※マザー・テレサが、修道院を出て、青空教室を始める場面について読み深めます。


※なぜ、テレサが、青空教室をはじめようと思ったのでしょうか。


※そのわけを、グループで話合い、背景とともに考えを深めます。






※グループで話し合ったことを、全体で発表し、そのわけをみんなで確かめます。


※さらに、自分の考えを、友だちに伝えるとともに、友だちの考えも聞き、さらに自分の考えを深めます。


※話し合いの中から、テレサの「教育は、貧しさから抜け出す出発点」という言葉に、みんなの関心が集まり、その意味についていろいろな意見が出されました。
テレサの献身的な態度や崇高な考えに近づいたようです。

笑う JRC研究指定 学校公開に向けて~3年生の研究授業~

 昨年度、青少年赤十字研究指定を受け、今年度は、いよいよ学校公開の年となりました。学校公開は、10月6日(金)の予定です。
 「思いやりの心を持ち、進んで学び合う子どもの育成」を研究主題に掲げ、多くの先生方に本校のこれまでの実践の積み重ねと生き生きとした児童の姿を見てもらえるよう、研究授業を実施してまいります。
 今回は、3年生の授業の様子をお知らせします。

・平成29年5月19日(金)
・第3学年 学級活動
・題材名 身近な災害について考えよう
・ねらい 過去の大信地区の自然災害の事例から、災害を身近なこととしてとらえるとともに、避難所の存在を知り、自分にできることをしようとする意欲を持つ。

※はじめに、過去に大信地区内で起きた水害の写真から、被害の状況を考えました。


※災害(水害)が起きたとき、自分の家も危険になったら、身を守るために避難所に避難することになります。
避難所は、どんな様子なのでしょうか。


※避難所の写真データをもとに、どうな様子なのかグループで話し合いました。


※テレビがある、毛布がある、着替えがある・・・


※避難している人は、疲れている顔をしている・・・


※いろいろなことに気づきました。




※グループで気づいたことを、全体で発表します。


※災害で危険が迫っているときには、避難所に避難します。私たちの地域に避難所になるところを、防災マップで知りました。
命を守るために大事なことですね。

笑う 第3回研究授業

第3回目の授業研究の様子をお知らせします。

〇期日 10月21日(金)
〇実施学年と教科等 第3学年 学級活動(1)
 題材は「係活動を見直そう」です。
◆青少年赤十字の研究に関わって
 これまで活動してきた係活動を振り返り、学級生活を良くするために役割を果たせたかなどを考えることをとおして、集団の一員としての自覚を高めることをねらいます。また、係活動を見直すための話し合いをとおして、他者の意見を尊重しあい、時には折合いを付けながら係を統廃合していくことをねらいます。
 
〇授業の実際
 今日は、いわゆる学級会です。子どもたち同士で学級の問題等を話し合い、解決していくものです。
 今日の司会グループのメンバーの自己紹介から始まりました。


今日の議題となった提案者から、提案の理由の発表です。
「最近、係の仕事をしっかりやっていなのではないか。しっかりやってほしい。」というような内容です。


これまでの係活動で、問題になっていることはないか。小グループで話し合います。








話し合った内容を発表し、黒板に示していきます。


次に、問題点をふまえて、どのような係があったらよいか、意見等を出し合います。


いろいろな係の案が出されましたが、話し合いの末、多数決で決めていきました。


決まった係に所属する人の希望をとりました。もめる場面もありましたが、どうやら丸くおさまったようです。


最後は、今日の話合い活動について、自分自身を振り返りました。


〇放課後の研究協議会での様子
 本校の3年生は、皆真剣に考え話し合う姿勢が見られ、素晴らしいものでした。また、元気もあって、特に教師の支援を得ながら司会を務めた児童の進行がとても上手でした。
 係活動に対する意欲があって、進んで学級生活をよくしようとする集団の意識も高いものでした。
 今後、係活動を展開し、問題が浮き彫りになったら、また話し合いをして解決していくという活動を繰り返すことで、子どもたちの集団での思考や決定する力が高まっていくと思われます。
 「気づく」「考え」「実行する」「振り返る」のサイクルをスパイラルに繰り返すことが、主体性を育てる大切な、「為すことによって学ぶ」体験です。