授業研究

「気づき」「考え」「実行する」「振り返る」態度の育成

笑う 第2回授業研究

第2回目の授業研究の様子をお知らせします。

○期日 平成28年9月23日(金)

○実施学年と教科等   第1・2学年 生活科

◆青少年赤十字の研究に関わって

 2年生はおもちゃの製作活動をとおして協力し合う態度を育て、1年生を招くことにより、年長者としての振る舞いを育むことを目的としました。

 1年生は、製作の仕方やおもちゃの遊び方を2年生から教わることをとおして、自分が支えられていることを実感するとともに、他者と受容的に接しようとする態度を育むことを目的としました。

○授業の様子
 今日のめあてをみんなで考えます。「おもちゃランドで いっしょに たのしく あそぼう」というめあてが確認されました。子どもたちは、期待でワクワクしています。



それぞれの遊びのコーナーで、2年生が1年生に遊び方を優しく、丁寧に教える姿が見られました。











終わりの時間に自ら気づき、夢中になっていた遊びをやめて、「振り返りカード」に記入が始まりました。



 振り返りカードをもとに、感想を発表しました。

1年生からは、2年生に優しく遊び方を教えてもらったことに感謝の気持ちを込めた感想を発表すると、2年生も、1年生が自分たちが作ったおもちゃで、真剣に遊んでくれたことに感謝をする感想もありました。





○放課後の教職員による研究協議会の様子

 上学年が下学年に優しく接する姿が見られるとともに、下学年から、感謝の気持ちを受けることにより、自己肯定感が高まる素晴らしい場面であったこと、上学年として今後自信につながるものであること、今日の学習活動が、次の学習に、よりよいものとなるよう、工夫するなど意欲的な態度として生かされることが期待されることなど話し合われました。
 思いやりや親切、協力といった心に、感謝という心の育ちが見られました。今後も、このような成長が見られるよう研究を進めていきます。

 

笑う 第1回授業研究の様子

平成28年度第1回目の研究授業を紹介します。

<研究主題を次のとおり設定しました> 

 思いやりの心をもち、ともに学ぼうとする子どもの育成をめざします。
※副主題として、次のとおりとしました。

 青少年赤十字(JRC)の理念に基づく教育実践のあり方はどうあればよいかを追究します。

<第1回授業研究会>
○期日 平成28年6月28日(火)

○実施学年・教科等  第5学年 総合的な学習の時間

◆青少年赤十字の研究推進に関わって

 農業に関係する方へのインタビュー活動をとおして、相手に対する言葉遣いや対応の仕方などの態度面の「気づき」を促すとともに、課題に沿って質問の内容を「考え」、さらに準備を整えてのちのインタビュー活動を前向きに「実行」しようとする自信を育むことを目的としました。

〇授業の様子
 大信地域の農業について、総合的に学ぼうとする学習です。グループ内で一人一人の考えなどを出し合い、まとめていきます。





表郷・大信・東の3地域を比較した表などをもとに、大信地域の農業所得について考えます。




グループで話し合ったことをもとに、学級全体で考えを出し合っていきます。



表から分かること、また分からないことなどを確かめながら、次の学習の課題につなげていきました。

〇放課後の教職員による研究協議会の様子

 総合的な学習の時間は、まさに各教科にとどまらず、横断的にかかわりながら進める学習であることから、今日の授業の課題に向けて考えるためには、これまで身に付けてきた知識や生活経験の量によるものが大きいといえます。

 また、資料をどう読み取り、活用するかなどの能力を育むこともこれからの学習にとっても重要なところです。

 グループ内での話合い活動において、自分の意見を述べる、他人の話を聞く、グループとしての意見をまとめるなど、リーダーシップやフォロアーシップとしての態度も、経験を通して育成することが重要になります。
 主体的な学習態度である「気づく」「考える」「実行する」「振り返る」を、今後どのように育成するための指導のあり方について考えていきます。

笑う 校内 青少年赤十字研修会の開催

 平成28年度から29年度の2年間、本校と大信中学校が、青少年赤十字の研究推進校に指定されたことを踏まえ、2月1日(月)福島大学総合教育研究センター准教授 宗形潤子先生をお招きし、青少年赤十字(以下「JRC」)の基本的な理念等についての研修会を開催しました。
 本校教員と大信中学校教員が、さらに白河市教委指導主事も出席し、JRCの理念と学校教育活動との関連等について講話を聴き、学校教育の目指すものとJRCの目指すものの共通点がたくさんあることを確かめることができました。
 子どもたちの健やかな成長のために、次年度以降の研究推進に先生方の力をさらに結集し研究、実践を進めてまいりますので、皆様方のご協力をお願いします。

※宗形先生の講話


※JRCの3つの実践目標について
「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」


※JRCの3つの態度目標について
「気づく」「考える」「実行する」


※グループごとに、子どもたちのために何ができるだろうと話し合いました。


※願いや思いなどいろいろな考えが出されました。






※どんな考えが出たのか、グループごとに発表しました。
今後の研究推進に参考になるとても貴重なものばかりでした。

笑う 白河市教員パワーアップ推進事業 大信中学校区第4回共同授業研究会

 11月2日(火)に実施された標記の研究授業の様子についてお知らせします。
 「学び合いを通した定着・習得の工夫」を研究主題に置き、大信中学校区内の小中学校が、授業を提供し研究協議を深めてきましたが、本日は本校が最後の授業提供でした。
 内容は、2年算数「かけ算」です。2年生では、はじめて掛け算を学習します。つまり「九九」の学習です。小学校の学習の中で、最重要内容のひとつですし、これを暗記するのに子どもたちはどれほど苦労するでしょうか。
 しかし、ただの暗記ではその後の学習に生かされません。原理や原則を理解してこそ、いろいろな場面で当てはめて身に付けたことになります。
 そんなことを願いながら、「九九表パズルを完成させる活動を通して、自らきまりを見つける楽しさを味わわせながら、乗法の性質を見出すことができる授業」を展開しました。

※何やら見たことのあるような表が出てきましたよ。
2年
※どうやら「2のだん」の九九らしいことに気づいたようです。
2年
※次に、表が広がりましたよ。
2年
※どうやら、「5のだん」までの九九表らしいことに気づきました。
2年
※一人一人、5の段まで、数字を書き込んでみよう。「ににんがし、にさんがろく・・・」
2年
※九九を唱えながら、みんな真剣です。
2年
※できた九九表の横に、なにやら数字の書いたパズルがあります。「このパズル、どこに入るかな?」
2年
※子どもたちは、パズルをはめたくて、大盛り上がりです。
2年
※次に、九九表が隠されました。「このパズルはどこ?」
2年
※子どもたちは、一生懸命考えます。「数字が2つずつ増えているから、2のだんだよ。」
2年
※「これは、5ずつ増えているよ。」
2年
※「そこじゃなくて、もっと下だよ~。」
2年
※「やったあ。完成。」
2年
※「表の中に、12がいくつかあるよ。」「3×4の12と4×3の12はちがうよ。」
2年
※九九表から、なにやら新しい発見があったようです。
2年
※グループで、話し合いながら、もう一度パズルを組み立てます。
2年
※「6のだんの表も作れるかも?」次の学習へと課題がつながりました。
2年
放課後の研究協議会では、たくさんの先生方が参加してくださいました。
(校長のあいさつです。)
協議会
※白河市教育委員会からも、3名の指導主事の先生がいらっしゃいました。
協議会
※研究協議では、7つのグループに別れ、研究の視点に沿った協議が進められました。
なんと、椅子に座らずに立ったままでの協議です。
(1班)
協議会
(2班)
協議会
(3班)
協議会
(4班)
協議会
(5班)
協議会
(6班)
協議会
(7班)
協議会

※話し合われた内容の発表です。本校職員が活躍です。
協議会協議会

協議会協議会

協議会協議会

協議会

※最後に、福島大学教授 森本 明先生から、全体指導をいただきました。
また、大学及び大学院から7名の学生・研究生さんも参加くださいました。
協議会
これからも、子どもたちのために、授業の腕を磨き上げます!

笑う 第4回校内授業研究会の様子

 10月19日に行われた第4回校内授業研究会の様子をお知らせします。
 第4回目は、6年生ですが、学習発表会の成功の余韻がまだ残る翌週の月曜日だったので、担任の先生の準備も大変だったことでしょう。
 さて、内容は、6年の算数「拡大図と縮図」という単元の第1時目でした。
 「大きさは違っても形が同じ図形について、対応する辺の長さや角の大きさを調べ、拡大図、縮図の意味を知る」ことがねらいです。

※はじめに、次々と矢印のような図形が示されました。
6年
※もとの形と「同じ形」、「違う形」に分け始めました。
 代表の子どもが前に出て分けてみますが・・・。
6年
※二人組みになって、分けてみようということになりました。
6年
※角の大きさは?辺の長さは?
6年
※「大きさは違うけど、形は同じって、どういうことだろう?」
6年
※子どもたちなりに、話し合い、何かを発見していきます。
6年
※それぞれ考えた理由をもとに、全体で分けながら、確かめていきます。
6年
※分かったことを、ノートにまとめます。
6年
※角の大きさは、同じ。
6年
※辺の長さは、比のように変わっている。
6年
※拡大図、縮図のイメージを持つことができました。
6年
※放課後の研究協議会では、「既習事項を生かしながら、根拠を説明できる力」を身に付けさせるための指導のあり方について熱心に意見が交わされました。
研究協議

笑う 第3回授業研究会を開催しました。

 9月18日には,4年生の算数授業の指導のあり方について研究を深めました。

 単元名は,「面積」です。この内容も,今後,平行四辺形や三角形,台形や円などといった図形の面積を求めるための基本的な知識や技能です。特に,「c㎡」「㎡」「k㎡」などの単位もあり重要な単元です。

 さて,本時の授業のねらいは,長方形と正方形の面積の比較や測定について,長さやかさなどの場合をもとにして考えるというものでした。
4年授業 

「3つの花壇の広さについて考えよう」という問題が示されました。

この3つの花壇のまわりの長さは全部同じです。
しかし,一つは大きさなどから,他の二つより狭いことが分かりました。


さて,残りの長方形と正方形の花壇はどちらが広いのでしょうか。
見た目では,分からないようです。
4年授業

そこで,子どもたちから,重ねる,マス目をかく,などのいろいろな考えがでました。
自分なりの方法で解決に取り組みます。
4年授業

小グループの友だちに自分の考えた方法を伝えます。
4年授業

次に,みんなの前で,いろいろな解決方法を発表します。
「重ねてはみ出した部分を,切ってまた重ねると・・・。」
直接比較により,どっちが広いか分かりました。

4年授業

「四角に同じ大きさのマス目を書いて,数を比べると・・・。」
正方形をもとにして,そのいくつ分として比べることの良さに気づきました。
4年授業

事後の研究会では,面積の基礎的な知識や技能とともに,量感として「広さ」を感じる体験的な指導も,今後大切であるという意見など出されました。
例えば,次の問題ですが,みなさんすぐに分かりますか。
意外と分からない子どもたちが多いようです。長さや重さも量感が持てることが大事ですね。

(問題)約150c㎡の面積のものを,次の4つから1つ選びなさい。
  A 切手1枚の面積
  B 年賀はがき1枚の面積
  C 算数の教科書1冊の表紙の面積
  D 教室1部屋のゆかの面積


4年授業
(上の問題の答えは,Bが正解です。)



 


笑う 第2回授業研究を開催しました。

 9月9日,3年生の算数の授業の指導のあり方について研究を深めました。
 単元名は「あまりのあるわり算」です。商が1位数で,あまりがある計算ですが,今後の算数の学習において非常に大切な知識や技能になる内容です。
3年生
 さて,授業のねらいは,
あまりがあるわり算のわる数とあまりの数の関係に着目するというものです。
 まず,教師は,「
÷4」の式を示した後,クイズのように,□の中に数字を入れながら,

A:わりきれる式

B:あまりが1の式

C:あまりが2の式

D:あまりが3の式
と,いくつかの式を出しながら,
あまりの数の大きさによって仲間分けをしました。

 子どもたちは,どのような理由で仲間分けされたかを,考えていきます。
3年生 3年生

3年生

 教師側としては,わる数とあまりの数の関係に着目させ,あまりは,わる数より小さくなることを理解させたかったのですが,子どもたちは,商の数字とあまりの数字とに混乱してしまい,仲間分けの理由を正しく導くことが難しかったようです。
3年生

 事後の研究会においても,子どもに着眼させるための課題の提示など工夫する必要があることなど,いくつかの課題が明らかになりました。
3年生
 子どもたちの実態を踏まえた授業の展開の重要性を改めて感じさせられた授業でした。

笑う 第1回授業研究を開催しました。

 基礎的・基本的な学習内容を身に付け、活用する力を高めるためには、日々の授業の積み重ねが非常に大切になります。
 そのため、本校教職員は、授業の質的向上を図るための研究を進めているところです。
 今日は、第5学年の算数の授業の指導のあり方について、白河市教育委員会の指導主事の先生を招いて、実際の授業をもとにした研究協議を行いました。
 こうした授業を積み重ね、一人一人に、学習内容の確かな定着を目指しています。

研究授業

<問題>「9.5cmの色鉛筆(ア)と、7.6㎝の色鉛筆(イ)があります。(ア)の長さは、(イ)の長さの何倍ですか。」
  さて、何倍かを求めるためには、どんな式になるのでしょう。
研究授業

子どもたちは、この問題をどのように解決していくのでしょうか。
「~は、~の何倍ですか」と聞かれたとき、まず、何算をすればよいのかを考えます。
これはすでに4年生までに学習しているので、わり算を使えばよいことに気づきます。
研究授業

しかし、何を何で割ればよいか、のところで多くの子どもたちが悩んだり、つまづいたりする難しいところなのです。
つまり、基準量と比較量を理解し、「比較量÷基準量」と立式しなければなりません。
この「基準量」をとらえられるかが、子どもたちにとってポイントになります。
実際に指導するときには、「1」とみるものは、と考えさせます。
あるものの量を「1」とみて、他のものが「いくつ」になるかという考え方です。

この場合だと、9.5÷7.6=1.25(倍)となります。
研究授業

実は、全国学力・学習状況調査にも、この考え方をもとにした問題が毎年出題されますが、正答率が低い現状にあります。
「割合」に結びつくこのような問題は、大人でもてこずる場面もあるほどですから、子どもたちにとっても難しい内容です。
ですから、こうした内容こそ、丁寧に指導し、定着化を図りたいと考えています。
研究授業

また、日常の生活の中でも、このような「割合」などに関わる場面がたくさんあります。
ご家庭においても、何気なくお子様に、これは、これの何倍?、これを「1」とするとあれはどれくらい?など、問いかけていだだけると、活用する力がぐんぐんと伸びることでしょう。

研究授業