授業研究

カテゴリ:今日の出来事

笑う 第1回授業研究を開催しました。

 基礎的・基本的な学習内容を身に付け、活用する力を高めるためには、日々の授業の積み重ねが非常に大切になります。
 そのため、本校教職員は、授業の質的向上を図るための研究を進めているところです。
 今日は、第5学年の算数の授業の指導のあり方について、白河市教育委員会の指導主事の先生を招いて、実際の授業をもとにした研究協議を行いました。
 こうした授業を積み重ね、一人一人に、学習内容の確かな定着を目指しています。

研究授業

<問題>「9.5cmの色鉛筆(ア)と、7.6㎝の色鉛筆(イ)があります。(ア)の長さは、(イ)の長さの何倍ですか。」
  さて、何倍かを求めるためには、どんな式になるのでしょう。
研究授業

子どもたちは、この問題をどのように解決していくのでしょうか。
「~は、~の何倍ですか」と聞かれたとき、まず、何算をすればよいのかを考えます。
これはすでに4年生までに学習しているので、わり算を使えばよいことに気づきます。
研究授業

しかし、何を何で割ればよいか、のところで多くの子どもたちが悩んだり、つまづいたりする難しいところなのです。
つまり、基準量と比較量を理解し、「比較量÷基準量」と立式しなければなりません。
この「基準量」をとらえられるかが、子どもたちにとってポイントになります。
実際に指導するときには、「1」とみるものは、と考えさせます。
あるものの量を「1」とみて、他のものが「いくつ」になるかという考え方です。

この場合だと、9.5÷7.6=1.25(倍)となります。
研究授業

実は、全国学力・学習状況調査にも、この考え方をもとにした問題が毎年出題されますが、正答率が低い現状にあります。
「割合」に結びつくこのような問題は、大人でもてこずる場面もあるほどですから、子どもたちにとっても難しい内容です。
ですから、こうした内容こそ、丁寧に指導し、定着化を図りたいと考えています。
研究授業

また、日常の生活の中でも、このような「割合」などに関わる場面がたくさんあります。
ご家庭においても、何気なくお子様に、これは、これの何倍?、これを「1」とするとあれはどれくらい?など、問いかけていだだけると、活用する力がぐんぐんと伸びることでしょう。

研究授業