2015年9月の記事一覧
第3回授業研究会を開催しました。
単元名は,「面積」です。この内容も,今後,平行四辺形や三角形,台形や円などといった図形の面積を求めるための基本的な知識や技能です。特に,「c㎡」「㎡」「k㎡」などの単位もあり重要な単元です。
さて,本時の授業のねらいは,長方形と正方形の面積の比較や測定について,長さやかさなどの場合をもとにして考えるというものでした。
「3つの花壇の広さについて考えよう」という問題が示されました。
この3つの花壇のまわりの長さは全部同じです。
しかし,一つは大きさなどから,他の二つより狭いことが分かりました。
さて,残りの長方形と正方形の花壇はどちらが広いのでしょうか。
見た目では,分からないようです。
そこで,子どもたちから,重ねる,マス目をかく,などのいろいろな考えがでました。
自分なりの方法で解決に取り組みます。
小グループの友だちに自分の考えた方法を伝えます。
次に,みんなの前で,いろいろな解決方法を発表します。
「重ねてはみ出した部分を,切ってまた重ねると・・・。」
直接比較により,どっちが広いか分かりました。
「四角に同じ大きさのマス目を書いて,数を比べると・・・。」
正方形をもとにして,そのいくつ分として比べることの良さに気づきました。
事後の研究会では,面積の基礎的な知識や技能とともに,量感として「広さ」を感じる体験的な指導も,今後大切であるという意見など出されました。
例えば,次の問題ですが,みなさんすぐに分かりますか。
意外と分からない子どもたちが多いようです。長さや重さも量感が持てることが大事ですね。
(問題)約150c㎡の面積のものを,次の4つから1つ選びなさい。
A 切手1枚の面積
B 年賀はがき1枚の面積
C 算数の教科書1冊の表紙の面積
D 教室1部屋のゆかの面積
(上の問題の答えは,Bが正解です。)
第2回授業研究を開催しました。
単元名は「あまりのあるわり算」です。商が1位数で,あまりがある計算ですが,今後の算数の学習において非常に大切な知識や技能になる内容です。
さて,授業のねらいは,あまりがあるわり算のわる数とあまりの数の関係に着目するというものです。
まず,教師は,「□÷4」の式を示した後,クイズのように,□の中に数字を入れながら,
A:わりきれる式
B:あまりが1の式
C:あまりが2の式
D:あまりが3の式
と,いくつかの式を出しながら,あまりの数の大きさによって仲間分けをしました。
子どもたちは,どのような理由で仲間分けされたかを,考えていきます。
教師側としては,わる数とあまりの数の関係に着目させ,あまりは,わる数より小さくなることを理解させたかったのですが,子どもたちは,商の数字とあまりの数字とに混乱してしまい,仲間分けの理由を正しく導くことが難しかったようです。
事後の研究会においても,子どもに着眼させるための課題の提示など工夫する必要があることなど,いくつかの課題が明らかになりました。
子どもたちの実態を踏まえた授業の展開の重要性を改めて感じさせられた授業でした。
〒969-0307
福島県白河市大信中新城字愛宕山108−1
TEL 0248-46-2151
FAX 0248-46-3811