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300校長室の【五】録(鏡)
2025年10月23日 09時24分祝300回記念 メモリアル「ネタ」
◆◆◆
「明日、休みが取れたので顔を出します。」
突然、連絡が来た。
9月の最終日。
やって来たのは、髭面の男(笑)
自分が大卒の新採用で担任した教え子S。
うん十年ぶりの再会である。
何故に、野球ボールと一緒に記念写真?
進学した高校でセンバツ初出場を果たす。
当時、野球部員だった彼が、私宛てに
記念ボールと甲子園の土を贈ってくれた。
ずっと自宅に飾ってあったモノを
あいつが来るならと、用意して待っていた。
「再会の記念。これにサインしろ。」と。
二人で話し始めると、瞬時に
当時に戻れるから不思議なものである。
時間が、あっという間に過ぎた。
教え子が、自分で選んだであろう環境で
喜怒哀楽のごっちゃ混ぜで、もがきながらも
懸命に歩んでいることを願ってやまない。
会えても、会えなくても。頭の片隅で。
先生って、そんなもんだろうと思う。
彼ら、彼女らは、
自分の情熱をぶつけた「鏡」、だから。
一緒に外に出て、風貌に合点がいった。
アメリカンニューシネマから出てきたんか?
「イージー・ライダー」の世界観だなぁ。
訳あって、翌月には髭を剃るとのこと。
その前に会いに来た、ってのもうれしい。
爆音を轟かせて、帰って行った。
◆◆◆
最後の写真は、何?
過日、行われた初任者研修、
4年2組担任F教諭の研究授業のひとコマ。
大卒の新採用教員。振り出しが4年生担任。
私と、同じ。
彼女のもとにも、
うん十年後の、ある日突然
髭面の仙人みたいなヤツが現れるのだ。
きっと、そうなのだ。