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223校長室の【五】録(拠り所)
2025年8月8日 16時44分しばしば、拙稿で「自分を語る」ことあり。
これも、それに含まれる。
◆◆◆
今夏、特別な場所で同級会を開催した。
そこには、変わらぬ風景があった。
自分が帰ることのできる、原風景だ。
短時間であったが、心の中に風が吹いた。
心地よい清涼感に包まれたんだ。
「恩師」という言葉以上の存在である、
N先生と「母校」で時間を過ごした。
この空気感が、瞬時に自分を小学生に戻す。
懇談の途中で、女性陣の現役幼稚園長が
オルガンを拝借して校歌を演奏し始めた。
驚いた・・・。
自然と口ずさめる自分がいた。
そこからだ。思考が行ったり来たり。
過去と現在とを往還して、感情が高ぶる。
紛れもなく、至福の時間なのだが
様々な感情が交錯して、複雑な心境になる。
未来の自分は、どこへ行こうとしてるのか。
母校を後にして食事会へ。
先生に渡す花に添える言葉を書けと。
「あなたに教え導かれた御礼」
真っ先に、その言葉が思い浮かんだ。
そのとおり、なんだ。
単純に教えられただけじゃなく、
個々に、励まされ、導かれて
最後は、自分の足で歩くことができたんだ。
だから、今の自分がいる。
先生を送り届ける帰路の車中、
あの当時を振り返って、先生が語る。
「楽しく、賢く、だったね・・・。」
毎回、二人っきりで話すと
自分がヤバくなるのがわかる。
感情の針が振り切る。
もう少し。この時間が続け。
ハンドルを握る手に、力が入る。