一人はみんなのために みんなは一人のために~5年生宿泊学習~6
本日(9月6日)、午前3時8分、北海道で大地震が発生し大きな被害が発生しました。
台風21号の被害も大きい中、日本中で自然災害が立て続けに起こっています。
私たちも、東日本大震災を経験しましたが、被災地の皆様には心からお見舞いを申し上げることしか今はできません。
こうした災害が発生したときに一番大事なことは、地域住民同士が助け合うことだと言われています。
いわゆる共助という考え方です。私たちは、過去の災害から経験的にこのことを知っています。
そしてその際、必要な力が一人一人の「コミュニケーション力」です。
本校では、赤十字の理念である「人道」を大切にしたJRC活動に取り組んでいます。
「気づき、考え、実行する、振り返る」ことは、人のために役立つことに誇りを感じ、自分を大切にしつつ、他の人も大切にする、思いやりや親切、協力、折り合いをつけられるような「コミュニケーション力」を身に付けることです。そのために、学校で勉強を積み重ねています。
今回の宿泊学習の1日目の夜の活動は、「コミュニケーション・ワークショップ」でした。
課題に向かって、グループで協力しながら解決するという内容です。
そのミッションの一つ、「竹ひごタワーつくり」の様子をお知らせします。
※竹ひご、マスキングテープ、ボール(紙粘土)を、自由に使って、タワーをつくり、てっぺんにボールを刺して完成。床からボールまでの高さを競うゲームです。制限時間は10分です。
※まず、子どもたちは、ひたすら「高さ」をめざし、竹ひごをつないでいきました。
※一人一人が意見を出し合い、協力して作っていきます。
※しかし、高さだけを追求すると、ボールを支える自立したタワーを完成させることはできません。ほぼ重さで倒れてしまいました。この段階で、ほとんどのグループの記録は、0㎝でした。
※ここで、振り返りをしました。①自分の意見を言えたか。②友達の意見を聞けたか。③みんなで話し合いができたか。④みんなで意見を出し合って決めたか。について、振り返りました。
※それでは、2回目のチャレンジです。
※今度は、安定させるためのアイディアを出し合い、工夫をし始めます。
※難しい課題に向かって、お互いの考えを尊重しながら実行する姿が見られました。
※今度は、70~80㎝も高さのあるタワーを作るグループが現れました。(2回とも0㎝のグループもありましたが)
しかし、大事なことは、結果ではありません。どんな結果であろうと、そのプロセスが一番大事なのです。
※最後にもう一度振り返りました。
①グループのメンバーのよかったところを探してみよう。
②感想(分かったこと、思ったこと)
「チームワークよくできたのでよかった。楽しかった。もう1回やりたいです。」など、協力して取り組めたという振り返りが多くありました。
こういう体験が、災害時にコミュニケーション力として大きな力となることでしょう。
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