今日の出来事

笑う 明日から学力テストを実施します

 今朝はこの冬で一番寒かった(-8度)ように感じましたが、その中で元気に歩いてくる子どもたちの姿は立派です。
さて、先週末は大学入試センター試験がありましたが、本校では、明日から、一日ごとに、国語、算数、理科(4・5年生のみ)の「白河市学力調査」を実施します。
 「人道の敵」をやっつけるために日々勉強を続けているわけですが、今年度の一人一人の学習状況について客観的な側面から調査をし、その結果を生かして今後の授業の改善に役立るねらいです。
 子どもたちにとっては、あまり好きなものではないでしょう。「問題をよく読んで、難しくてもあきらめずに何とか答えを書くこと」をお話しました。
 そこで、例題を出してみんなで考えてみました。

問題
「ある夜、10本のローソクに同時に火をつけました。2分後に風が吹いてきて1本消えました。さらに2分後にまた風が吹いてきて、2本消えました。その後は、窓を閉め、風が吹かなかったので、火は消えませんでした。さて、翌朝、ローソクは何本残っているでしょう。」

 1年生や2年生からも、「7本!」という答えが出ました。
「はい、正解ですね。」というと、ほとんどの子どもがうなづきました。

しかし、しばらくすると、「違います!」と、何人かの子どもが手をあげました。

「3本です。」という答えに、まわりの子どもたちは、目をきょとんとしています。

「みんなに分かりやすいように、説明してください。」というと、
「消えずに残ったローソクは、燃え続けてとけてなくなります。だから、残っているのは、はじめに消えた3本です。」
まわりの子どもは、「そういうことか!」とまあまあ納得の様子でした。

つまり、「問題は正確に読み、聞かれていることは何かをよく考えること」の大切さを知ってほしかったのです。

続いて次の問題です。
「9つのみかんを、10人で公平に分けるにはどうすればよいでしょうか。」
これは、難しいです。「公平」という言葉の意味を知らなくてはなりませんね。「公平」とは、「ひとしい」ということでもあります。
「みかんの中のつぶはいくつあるのかな」というつぶやきも聞こえてきました。
「「10÷9」をすればいい。」という考えも。「でも、うまく割り切れない。」という意見も。




残念ながら、時間もなくなってきたので、「この問題の答えは一つではありません」と付け加えました。
「でも、何とかしてうまい答えはないものかと、粘り強く考えることが大事なのです」と、学力テストへの心構えをお話しました。
ちなみに、この問題の答えのひとつとして、
「ジュースにして分ける」というのはどうでしょうか。