日誌

豊かな表現力

 今日の4校時に5年生の授業参観にいきました。熱心に歯科衛生ポスターを制作していました。授業終了の時刻が迫ったとき、集中していた手を止め、自分の作品を鑑賞した子が弾む声でひとこと。

「この絵好き。うまくいった。」「あ、ぼくも。」

 まさに、自画自賛(自分で描いた絵に自分で賛を書く意から生まれた四字熟語。自分で自分のことを褒めること)です。聞いた方までうれしくなり、思わず、

「そう言えることが素敵。いいね。大好き。」

と返してしまいました。他人の評価を気にせずに素直に自分を表現できるなんて、とても素敵です。「自分で自分を褒めるなんて恥ずかしい」というような考えで、感情を抑え込むことはないと思います。自分が頑張った成果なのですから、自分で十分かみしめていいはずです。

 他にも「あなたがいてくれて助かった」「毎日ありがとう」などと、少し照れ臭いような言葉もしっかり伝えることで、人間関係は潤うものです。嬉しい出来事があった時、瞳がキラキラ輝いたり、声のトーンがいつもより高かったりして、体全体で嬉しさを伝えるような豊かな表現力って素晴らしい。そんな人の思いを受け止めて、一緒に喜べる人になれたら、なお素晴らしいと思います。