日誌

大信地区学校保健委員会

 11月25日(木)15:00~大信中学校で大信地区学校保健委員会が行われました。本校3年生以上が「こころの授業」を受けた、ふくしま子どもの心のケアセンターの渡邉宏周先生に「子どもの自己肯定感を高める関わり方」についてご講演いただきました。

 お話の中で、ある調査結果が紹介されました。「自分自身に満足している」と言い切っている子どもの割合を他国と比較したデータです。驚愕の数値でした。アメリカが57.9%、韓国が36.3%、日本は10.4%!! 日本人は、「自分のよいところを言うなんて恥ずかしい」とか「人に言えるほどのことではない」などと、控えめで謙虚な国民性であるものの、やっぱり心配な数値です。苦手な面ばかりに目を向け、人と比べて「ないもの探し」ばかりしていては自己肯定感は高まらず、幸せを感じにくくなってしまいます。特に、これから夢と希望をもって未来を切り拓いていく子どもの自己肯定感が低いのは、大問題だと思います。

 渡邉先生には、その自己肯定感を高めるためのポイントをご教示いただきました。まずは、上手に褒めること! ポイントは次のとおりです。納得です。今日から始めてみましょう。

①結果ではなく、プロセスをほめる

 ✕ テスト100点ですごいね。→100点でないとダメなことになる。

 〇 毎日コツコツ勉強したものね。苦手なことでもあきらめないでやってよかったね。

②行動をほめる

 ✕ 今日はお手伝いをしてくれたね。いつもやってくれればいいのに。→皮肉や批判はうれしくない。

 〇 自分から手伝うって言ってくれてうれしかったよ。ありがとう。

③ほめ方はその子に合わせる

 ✕ 照れ屋さんなのに、みんなの前でおおげさにほめる。→居心地が一気に悪くなる。

 〇 視線を送る。指で合図する。個別にほめる。