震災から12年
今日の4時間目は、全学級で、震災に関連した道徳の授業でした。その後、放送で、追悼集会を開きました。
そして、今日の給食は、災害時非常食体験給食で、「温めずにおいしい野菜カレー」でした。ただ、今回は、温めてもらったので、十分美味しくいただきました。
東日本大震災追悼集会 校長の話
今から12年前の、2011年3月11日、福島県、宮城県、岩手県を中心に、大きな地震が襲いました。それにより、たくさんの人がなくなり、たくさんの家が流されたり、つぶれたりしました。それが、東日本大震災です。福島県では、さらに、原子力発電所が被害を受け、それにより、それまで住んでいた土地に住めなくなって、遠く離れた知らない土地に避難しなければならない人がたくさんいました。
みなさん、ちょっと想像してみてください。
目の前を、山のような津波が押し寄せ、町を飲み込み、全ての物が破壊されていく様子を、何をできずに、ただ見ていることを。
想像してみてください。
さっきまで、一緒におしゃべりしたり、遊んだりしていたお友達や先生が、突然いなくなってしまうことを。
想像してみてください。
今朝、「行ってきます」と言って、家を出る時に、笑顔で見送ってくれた家族と、二度と会えなくなることを。
想像してみてください。
この世で、ひとりぼっちになって、知らない人に囲まれて、生きていくことを。
東日本大震災では、今、想像したようなことが、実際に起きたのです。そして、想像したような生活をしている人がいたのです。
もしかしたら、次は、あなたかもしれないのです。
そう考えると、当たり前の今の生活が、実は当たり前でないと、気づくでしょう。
学校で友達や先生と過ごす時間、自分の家で、家族とともに過ごす時間が、どんなに大切か、どんなに幸せな時間なのか、気づくでしょう。
東日本大震災で被害に遭った方々、そして、今なお、大変な思いをされている方々がいることを、私たちはこれからも忘れないでいきたいと思います。
これで、お話を終わります。
福島県白河市立表郷小学校
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