学校ブログ

あれから12年

 朝、放送で、東日本大震災のお話をしました。

 2011年3月11日午後2時46分、東日本でものすごく大きな地震が発生しました。マグニチュード9.0、震度7という、日本で観測が始まってから最も大きい地震でした。

 地震の後、震源の三陸の海から岩手県や宮城県、福島県に高さ10メートル以上の大津波が来て、2万2千人以上が亡くなったり行方不明になったりしました。その次の日からは、東京電力福島第一原子力発電所の原子炉建屋が次々と爆発し、放射性物質を飛び散らせ、10万人近い人たちに避難指示が出されました。

 明日で、あれから12年となりますが、今もなお3万人以上が避難生活をしていて、ふるさとに帰ることができていません。12年経っても、家族を失った人たちの悲しみがなくなることはありません。

 「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉があります。「天災」とは地震や台風などの自然災害のことですが、コロナのような感染症の大流行、ロシアがウクライナにしかけた戦争なども含めて、大きなわざわい(災い・禍い)は忘れた頃にやってくるのです。わざわいから自分の命を守るために、大切な人の命を守るために、東日本大震災のことを知り、決して忘れないでください。